新しい「Hulu」の再生に関する問題 注意すべき2つのポイント(2/2 ページ)
新プラットフォームに移行した日本版「Hulu」に再生関連のトラブルが頻発している。再生できない場合にチェックすべきポイントは大きく2つある。
PCは「ブラウザ」にも注意
PC/Macで新しいHuluを視聴する場合、HTML5に対応しているWebブラウザが必要となる。従来は再生に当たってプラグイン(追加ソフト)をWebブラウザに適用する必要があったが、それも原則として不要となった。しかし、一部の環境ではHTML5対応のWebブラウザを使っても再生ができない場合がある。
まず、Mac(macOS)で視聴する場合、制限なく利用できるブラウザはApple純正の「Safari」のみとなる。サードパーティー製のWebブラウザでは再生できないか、外部のテレビ・モニターでの再生に対応しない。これはソフトウェアの制限に起因するものだ。
もしもmacOS環境において、ディスプレイ面で問題がないのに再生できない場合は、Safariで視聴してみよう。
macOS Sierraをインストールした「Mac mini(Late 2012)」で、Safariを起動して新しいHuluのコンテンツを視聴。外付けディスプレイの環境だが、正常に再生できている(再生画面が非表示となっているのは、先述したHDCPが正常に機能しているため)
また、Windowsにおいて「Internet Explorer 11(以下「IE11」)」を使って視聴する場合、コンテンツによって以下のプラグインが必要となる。
- 通常コンテンツ:Microsoft Silverlight(Windows 7のみ)
- リアルタイム配信コンテンツ:Adobe Flash
通常コンテンツにおいて、Windows 7版のみSilverlightを必要とするのはWindows 8.1/10版IE11との仕様の違いに起因する(参考リンク)。Sliverlightを採用したのは、「Windows 7+IE11」という組み合わせでサービスを提供する際に、一番の最適解として判断したからだという。Silverlightのサポート終了については「Windows 7のOSとしてのサポート終了よりも後」(HJホールディングス広報・宣伝部)であることから問題視していないという。
リアルタイム配信においてAdobe Flashを採用したのは、配信システムが通常コンテンツとは異なることが理由だという。
いずれにしても「Windows 7+IE11」で視聴するユーザーが無視できないほどに多いため、アクロバティックともいえる対応になったようだ。なお、Windows 7で「Chrome」「Firefox」を使う場合は、他の環境と同様にHTML5プレーヤーで問題なく再生できる。
もしもWindows環境でIE11を使って正常に再生できない場合は、プラグインの状況を確認するか、他のHTML5対応ブラウザを使うことを検討しよう。
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