今年の新入社員、9割弱は非喫煙者

» 2007年05月25日 17時47分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 この春に就職した新社会人の約9割が非喫煙者で、タバコを吸う会社員に対して、マイナスイメージを抱いていることが分かった。「禁煙は世界の常識になりつつある」と答えた人も6割を超えている。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは5月24日、「喫煙に関する意識調査」を発表した。調査によると、新社会人の多くはタバコの害を懸念しており、オフィスの禁煙が会社選びの基準になっていることが明らかになった。

 今回の調査は禁煙啓発活動の一環で、「新社会人の喫煙に関する意識や行動について多角的に実態を探る」を目的としている。4月に入社した新社会人(20歳〜25歳)の男女500人が対象。インターネットで調査し、期間は4月27日から5月2日まで。

約9割が非喫煙者で、受動喫煙を懸念 

 喫煙経験がない人75.8%に、喫煙を止めた人12.2%を加えると、新社会人の88%がタバコを吸っていないという結果が出た。吸わない理由として「体に悪い」(65.2%)、「お金がかかる」(53.0%)、「髪や服に臭いがつく」(51.2%)が目立った。

 喫煙によって「ストレス解消」(46.2%)という効果があるとしながらも、「自分の健康を害する」(94.2%)と、受動喫煙を懸念する意見が多かった。

「なぜ喫煙しないのですか?」との質問に、「体に悪い」という回答が最も多かった

女性社員の喫煙に厳しい目

 タバコを吸うビジネスパーソンに対しては、「ストレスが多い」というイメージを持つ人が最も多かった。ただ女性社員に関しては「だらしない」「教養がない・品がない」という回答が目立ち、男性社員より厳しい目で見ているようだ。

 新社会人の職場は完全分煙が57.6%、全面禁煙が31.8%と、全体の89.4%の会社が禁煙となっている。禁煙整備している企業に対しては「オフィスがキレイでおしゃれ」などイメージが良いという結果が多かった。また会社を選ぶ際に、禁煙環境を「重要なポイント」とする人が全体の25.2%を占めた。

「オフィスの禁煙環境が整備されている会社のイメージは?」という質問に対し「「オフィスがきれいでオシャレ」が目立った

 同社では「新社会人が受動喫煙の健康被害を十分認識していることがうかがえることから、『タバコの煙のない職場環境』が常識となるのも遠い先の話ではない」としている。

 ちなみに5月31日は世界禁煙デー。6月6日までの禁煙週間のテーマは「無煙環境を考える」。あなたの会社の新入社員は、タバコを吸いますか?吸いませんか?

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