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» 2007年10月22日 19時01分 公開

三菱電機が「環境ビジョン2010」を策定――2050年までにCO2を半減

[Business Media 誠]

 「2021年までに三菱電機グループ全体で、CO2排出総量を30%削減する。そして2050年までには、CO2半減を目指す」

 三菱電機の山西健一郎常務執行役は「環境ビジョン2021」発表の席で、環境経営に関する方針を打ち出した。地球温暖化防止に向けた取り組みとして、省エネ製品の使用時や生産時におけるCO2の削減、さらに太陽光発電によって発電効率を向上させていくという。

製品使用時と生産時のCO2排出量、それぞれ30%削減を目指す

三菱電機の山西健一郎氏(左)、蛭田道夫氏(右)

 2006年度の調査によると、同社の製品生産時におけるCO2排出量は89万トン、これに対し消費者が製品を使用するにあたってのCO2排出量は約4000万トンだった。製品使用時のCO2排出量は、製品生産時の40〜50倍となる。「こうした数字は初めての公表なので、他社と比較することはできない」(広報部)とするものの、「自社製品の省エネ化によってCO2が削減できる」(山西氏)と胸を張る。

 製品使用時におけるCO2の排出量は、同社の技術力を向上させ、2021年までに30%削減させていく。例えば、エレベーターやエアコンのファンなどに使用されるモーターや、冷蔵庫や自動車などに使われている半導体の技術を高めていくそうだ。

 また生産時においても、2021年までにCO2排出量30%(52万トン)の削減を目標としている。国内では1990年度のCO2排出量63万トンを基準とし、2021年には42万トンにまで削減させるという。国内関係会社は2000年度の27万トンから16万トンに、海外の関係会社は2005年度の37万トンから17万トンに、それぞれ削減する目標を掲げた。

 発電時のCO2削減として、太陽光発電を積極的に導入していく方針だ。すでに名古屋の工場では太陽光発電の設備を取り入れ、今後はグループ全社に展開していくという。

製品の3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動を推進

 同社では「循環型社会」と称し、製品の3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動を推進する。「リデュース」は材料の無駄を少なくするため、製品ごとに小型・軽量化の目標を設定し、資源投入量を30%削減させる。「リユース」は製品のリースやレンタル制度の導入と、メンテナンス事業を拡大させていく。また「リサイクル」では、家電リサイクルで回収したプラスチックを自社で活用、プラスチックの選別技術によってリサイクル率100%を目指す。

 さらに廃棄物の発生を抑制するため、再利用を促進していく。これまでも同社では「ゼロエミッション」として、不要物の資源化を図ってきた。ただ完全な再利用は実現できていなかったため、「今後はすべての不要物を資源化させ、“埋め立てゼロ”を目指していきたい」と環境推進部の蛭田道夫(ひるた・みちお)氏は抱負を述べた。

環境保全は長期的な視野が必要

 同社では1993年から、3年ごとに「環境計画」を策定し、環境負荷の低減や環境経営に取り組んできた。しかし、環境保全は長期的な視野が必要と判断。創立100周年の年である2021年を目標に、「環境ビジョン2021」を掲げた。

 山西氏は「CO2排出量の削減は、企業としての義務だ」とし「2021年までの30%削減は達成できる」と自信を見せる。だが、2050年までの半減については「新たな施策が必要だろう」(同)としている。

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三菱電機 | リサイクル | 回収 | 冷蔵庫 | 半導体


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