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» 2007年10月31日 02時11分 公開

東京モーターショー2007:おサイフケータイで走り出す――ヤマハの電動バイク「BOBBY」

ヤマハ発動機のブースに参考出展されている電動バイクには、鍵穴の代わりにFeliCaリーダーが付いている。電動バイクだからエンジンをかけることもなく、おサイフケータイをかざすと電源が入り、走れるようになるのだ。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 10月27日から11月11日まで、千葉県幕張メッセで開催中の第40回東京モーターショー2007。ヤマハ発動機のブースでは、おサイフケータイを利用した、ユニークなバイク「BOBBY(ボビー)」を参考展示している。

 BOBBYの特徴は大きく3つある。(1)おサイフケータイを鍵として使うこと、(2)ガソリンではなく電気で走ること、(3)折りたたみ可能なこと、この3つだ。

ヤマハ発動機ブースに展示されている「BOBBY」

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おサイフケータイを鍵の代わりに

 BOBBYには鍵穴がない。キーを回してエンジンをかける代わりに、おサイフケータイをリーダーにかざすことによって、電源のオン/オフが行える。FeliCaリーダーはハンドルとシートの間にある。

 本人以外のおサイフケータイをかざしても、「このケータイでは認証できません」という音声が流れ、電源は入らない。まだコンセプトモデルということもあって、具体的にどのように本人認証を行っているのかは教えてもらえなかったが、鍵のデータやアプリを携帯間でやりとりできるようにし、鍵のダウンロードや、「鍵をなくした場合、ほかの携帯に送る」といったような仕掛けを考えているという。

 単にFeliCaが鍵になるなら、おサイフケータイではなくカードでもいいはずだが、担当者によれば「カードにはしたくない、おサイフケータイを使うことにこだわりたい」とのことだった。上述の鍵のやりとりのほかに、携帯の通信機能を生かしたサービスを検討しているという。「鍵をかざすとGPS対応のアプリが起動して位置情報を取得し、走ったルートを自動的に記録するようなサービスも将来的にはやってみたい」(担当者)

FeliCaリーダーにおサイフケータイをかざすと電源が入る(左)。FeliCaリーダー部分にはおなじみのあのマークが(右)
携帯サイトを使って鍵のダウンロードができたり、携帯間で鍵を送れたりといった仕掛けを考えているという

コンセプトは「スマートパワー」

 BOBBYはガソリンではなく、電気で走る電動バイクだ。ヤマハ発動機では“エレクトリックコミューター”と呼んでおり、以前「Passol」「EC-02」というエレクトリックコミューターを販売していた。リチウムイオンバッテリーのリコールを受けて、2007年9月にEC-02とPassolの発売を中止したばかりという経緯もあり、BOBBYの商品化スケジュールや販売予定は未定だが、“スマートパワー”をコンセプトに、エレクトリックコミューターの開発は継続しているという。

 EC-02もPassolも、原動機付自転車(原付)として販売されていた。EC-02は1回の充電で25キロメートル程度走るそうだ。BOBBYが将来発売されるとすれば、その場合も原付相当になるだろうという。

 原付としてもかなり小さなBOBBYだが、折りたたむことでもっと小さくなる。EC-02やPassolのユーザーが、家の中にしまっているという声を多く聞いたため、手軽に持ち運べることを重視したという。

後輪やシート、ペダル、ハンドルなどを折りたためる。右が折りたたんだようす

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