先週もっとも読まれたのは、「クレジットカードの基礎知識」。クレジットカード特集の記事を読むにあたり、知っておきたいことをまとめた記事が1位になった。続編である「基本は“メイン2枚+サブカード”――誠世代のカード整理術(前編)」も5位にランクインしている。後編ではいよいよ具体的な組み合わせの検討に入るので、お楽しみに。
ところで先週、第40回東京モーターショーの取材に行ってきた。もちろん主役はクルマなのだが、FeliCaなど非接触ICが使われているのを見かけると、ついついそちらに注目してしまう。
→「第40回東京モーターショー2007」は、おサイフケータイで入場可能
→ガソリン価格、150円突破――東京モーターショーの注目は「脱ガソリン」
→電気自動車でスポーツクーペ――三菱自動車「i MiEV SPORT」
→おサイフケータイで走り出す――ヤマハの電動バイク「BOBBY」
→BMWもお弁当も――東京モーターショーで見かけた“かざす”デバイス
FeliCa関連の話題として最も大きいのは、別記事でも紹介したとおりおサイフケータイを利用した入場システムだろう。事前登録をしておくと、おサイフケータイをかざしてスムーズに入場できるというものだ(記者が取材に行ったプレスデイには残念ながらまだ稼働していなかった)。このほか、ヤマハ発動機が参考出展していた、おサイフケータイが鍵になる電動バイク「BOBBY」も面白かった。
記事には書かなかったが、もう1つおサイフケータイを使った仕組みをBMWのブースで見かけた。小さな看板に携帯の絵が描いてあり、そこにおサイフケータイをかざすと、BMWのモバイルサイトにアクセスできるというものだ。
おそらく、URLを指定してWebブラウザを起動させる「Web To機能」を使っているものと思われる。3キャリアのほぼすべてのおサイフケータイ(初期のNTTドコモ端末を除く)で利用できる。指定したURLにアクセスできるようにするだけならQRコードでも同じことができるが、“かざすだけ”でいいおサイフケータイは、やはりQRコードより格段に手軽だ(おサイフケータイは日本国内の規格なので、外国から来た記者には使えないが……)。
FeliCa以外の非接触ICとしては、意外なところで「ミューチップ」を見かけた。取材スタッフに配られるプレスパスの裏側に貼ってあったのだ。あちこちの発表会やイベントに行っているが、ミューチップ付きのプレスパスを見たのは2005年の「愛・地球博」以来である。
ミューチップは日立製作所が開発している極小の無線ICチップで、細長いアンテナ部分と合わせても非常に狭い面積で取り付けられる。扱いやすく、1つ数十円とコストも安い。アンテナ(とICチップ)をテープで貼り付ければ、手頃な紙やカードが非接触ICカードに早変わりする。使い方はSuicaやおサイフケータイと同じで、ミューチップリーダーに、カードをかざすだけだ。
会場でミューチップリーダーが設置されているのを3カ所で見かけた。1つはプレスルームの入り口、1つは資料配付カウンター、そしてもう1つはお弁当を配布する場所だった。
モーターショーのような大きなイベントでは、プレスにさまざまなサービスを提供する。プレスパスに貼り付けたミューチップの情報を読み取れば、プレスルームを利用した回数はもちろん、誰が何時に何回出入りしたかも分かる。資料を受け取った人、受け取っていない人の人数もきちんとログを取れるというわけだ。今回ミューチップを導入したのは、これら各種のプレス向けサービスの利用状況を把握するためだったわけだが、「一番の理由は“お弁当”だったのでは?」という見方もあるようだ。東京モーターショーではプレス向けにお弁当が配られるのだが、このお弁当を1人で何回ももらう人がいるのだそうで、それを防止し、より大勢の報道陣に配るための措置だったらしい。そういえば事前に連絡を受けたときも、注意事項のところに「ランチボックスは1人1個です」と書いてあったっけ……。
本当はここで、写真を載せて感想などを書くべきなのだろうが、残念ながら記者はそのお弁当を食べていない。取材当日はそこまで頭が回っていなかったのだが、こんな記事を書くことになると分かっていれば、もらっておけばよかったかなと、ちょっぴり後悔していたりする。
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