“高感度人間”になるためのお手軽テスト法

» 2007年12月12日 07時19分 公開
[中野恵美子,Business Media 誠]

 世の中には感性、あるいは感受性が豊かな人もいれば、そうでない人もいる。持って生まれた資質の差なのだろうが、だからと言って、自分の感受性を今以上に強化することは不可能、とあきらめる必要はない。感性を鍛える第一歩として、次のテストを試してみてほしい。電話番号記憶テストだ。

感性のチャンネルの強弱が分かる

 電話番号記憶テストと言っても「7〜8けた程度の数字を覚える」ということが主眼。次に挙げるどの方法が一番覚えやすいかをチェックしてみよう。

  1. 「9386」などの字面を絵のように記憶する。
  2. 「きゅーさんはちろく」と音で覚える(実際に口にするにしろ、頭の中で唱えるにしろ)。
  3. 「9386」という文字を指で空に書いたり、プッシュボタンを押す位置で覚える。

 いかがだろうか。もちろん「どれも度合いは同じ」など、どれか1つが突出して覚えやすいということはなかったかもしれないが、これで「感性のチャンネル」の強弱が分かる。上から「視覚」「聴覚」「触覚」だ(厳密には「触覚」には視覚的要素も入ってはいるが)。

自分が「弱い」と思っている感覚を意識する

 私たち現代人は、「五感」のうちでも圧倒的に視覚を酷使している。感受性とは外界の刺激を受け止める働きだから、視覚重視は5つのチャンネルのうちの1つをメインにして、残りの4つを半ば閉じてしまっているようなものだ。より鋭敏なチャンネルをなおざりにしている人は、せっかくの優れた感受性を「つぶしている」かもしれない。

 数字暗記テストでは、味覚や嗅覚の鋭敏さはチェックできないが、「匂いを気にしたことがない」人は、そんな自分を疑ってほしい。そのチャンネルの感覚が鋭すぎて、「能力を抑制」しているケースが多い。例えば味覚が鋭ければ「ファストフードは食べない」だけでなく、味の感覚をあえてセーブして「たいていのものは、おいしく食べられる」という人もいる。

 より高感度になりたければ、数字暗記テストの結果とともに、自分が「弱い」と思っている感覚に意識を向けると良い。能力を伸ばす第一歩は、まず自分の才能に気付くことだ。第2のステップとしては、鋭敏な感覚をリラクゼーションに活用することから始めたい。聴覚が鋭い人ならお気に入りの音楽を聞く、視覚が優れている人は絵画や美しい風景を見るなど。ただし味覚だけはあまり活用しすぎると、メタボの危険もあるのでご注意あれ!

感覚 高感度人間になるためのステップ
聴覚 お気に入りの音楽を聴く
静かな場所に行く
視覚 絵画や美しい風景を見る
目を休ませる
触覚 水の感触を楽しむ意識でお風呂に長く入る
シルクのシーツやカシミヤなど、手触りの良いものを触る

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