女の子だってチョコが欲しいの!――“友チョコ”って知ってる?キャスター・目黒陽子の「今、これが気になる」

» 2008年02月06日 11時13分 公開
[目黒陽子,Business Media 誠]

著者プロフィール:目黒陽子

フリーアナウンサー(ライムライト所属)。大和証券SMBCを経て、資格ファイナンシャルプランナーを取得後、キャスターへ転向。NHK総合「お元気ですか日本列島」、「BSニュース」、日本テレビ系列「ウェークアップ! ぷらす」などを担当し、政治・経済など、情報を伝えることの大切さと難しさを学ぶ。同じくアナウンサーの滝川クリステルは従姉妹にあたる。ブログ:http://www.fpcaster.com/


 2月14日のバレンタインデーが近づき、デパ地下でもチョコレート売り場が賑やかになってきました。おいしそうなチョコが出回っていますね。「私だって食べたい!」そう思う女性も多いことでしょう(参照記事)

 「義理チョコ禁止」という会社も出てきているようですが、最近の女性たちはどんな風にバレンタインを意識しているのでしょうか。

高級チョコレートは自分用に買う

 最近では「男性にチョコをあげるのはおかしいよね」といった女性が増えてきているようです。しかも、バレンタインデーの前には年に1度の一大チョコレートキャンペーンが展開され、海外の高級なチョコレートも日本で手に入ります。「こんなにおいしそうなチョコなら、私だって食べたい」と思うのも当然かもしれませんね。

 「自分だって働いているんだし、こんなときこそ自分へのご褒美」と少し高めのチョコを購入。つまり「自分チョコ」を買う傾向が強まっているようです。

 私もそうですが、自己投資を惜しまない女性が増えてきていますね。英語や料理といった習い事だけではなく、バレンタインデーに自分チョコを買うことも広い意味では自己投資の一環といえるのかもしれません。

「友チョコ」で味見をさせてもらう

 最近は義理チョコならぬ、「友チョコ」も盛んなのだそう。女性がチョコを食べるために、友人にあげて、一緒に自分もひと口もらっちゃう――つまり「友チョコ」を利用しようという女性も増えています。例えば「ベルギーの巨匠」とも呼ばれるピエール・マルコリーニや、1977年にパリのフォブール・サントノレに誕生したチョコレート専門店のラ・メゾン・デュ・ショコラなど、海外ブランドのチョコ――女性だって食べてみたいですよね。

ピエール・マルコリーニはベルギーの高級チョコレートショップ。ちなみに銀座店の前には、1680円のパフェを楽しみに並ぶ行列が絶えません

 つまり友チョコとは「おいしいお菓子見つけたのでいかが? 普段の感謝の気持ちです。でもちょこっとお裾分けしてくださいな」という新しいスタイルなんですよね。

 もちろんお世話になった人に感謝の気持ちを込めて贈る「感謝チョコ」には、高級チョコまたは自分も食べたいと思うようなチョコを、女性は選ぶでしょうね。昔でいう面倒くさい義理チョコは確実に減ってきているようです。男性の中には今年もゼロという人……いるかもしれません。

季節株はなくなる時代!?

 バレンタインデーとは1936年、当時チョコレートショップだった「モロゾフ」がバレンタインの広告を出したことから、チョコを男性にあげる習慣が始まったそうです。しかし、これは日本だけのこと。海外でのバレンタインデーは、恋人や夫婦の愛の記念日として過ごす日として、男女問わず相手にプレゼントを贈ったり、食事をしたりするようです。日本のバレンタインデーは「甘いものがそんなに好きじゃない」という男性にまで、どうしてチョコをあげてしまうんでしょうね。

 一方の男性は「チョコが欲しくないとは言っていない」という人が多いようです。つまりは“もらうという事実”が欲しいだけなのかも。実際は、「実用的なモノがうれしい」なんて声も聞きます。最近はネクタイやカラフルなボクサーパンツも人気だそうですよ。そして女性にも、ボクサーパンツが人気です。色や柄、バリエーションに富んだものが出ていますよ。ホワイトデーには、お揃いのボクサーパンツをお返しにすれば、喜ばれるかもしれませんね。

 そうなってくると、この時期うるおうのはチョコレートメーカーだけではなくなってきます。株式でいうところの「季節株」(その時期に売り上げが期待される企業の株)は、もう減っていくのかもしれませんね。

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