紅白の視聴率が低かったら、株価が上がる?

» 2008年02月07日 00時00分 公開
[Business Media 誠]

 サブプライムローン問題(低所得者向け住宅ローン)に端を発し、株式相場は不安定な状態が続いている。さらに円高や原油価格の高騰など日本経済にとってはマイナス材料が重なり、2008年大発会(1月3日)の日経平均株価は616円安(−4.6%)で、2001年以来7年ぶりの下落となった(参照リンク)

 新春相場は厳しい幕開けとなったが、今後はどうなるだろうか? 大和総研投資証券部では「NHK紅白歌合戦の視聴率と株価の関係」を取り上げ、2008年3月末までの株価を予想している。

紅白の視聴率と株価は逆相関関係

 毎年大みそかの夜は紅白を見ながら年越しそばを食べ、そのまま『行く年来る年』を見るという人も少なくないだろう。紅白の最高視聴率は1963年に81.4%を記録したが、ここ数年は格闘技番組などに押され気味だ。紅白に負けないようにと力を入れる裏番組が増え、さらに多チャンネル時代ということもあって、紅白の視聴率は低迷している。

 そこで年度末のTOPIXと紅白の視聴率(関東地方の視聴率)の関係を調べてみると、連動していることが明らかになったという。つまり「紅白の視聴率が上がると株価が下がる。視聴率が下がると株価が上がる」というものだ。この関係について「家で紅白を見る人が多いということは、年末に外に出かけず、景気にプラスではないということ。さらに年末に外出しないことは、それだけ気持ちが前向きではないということでは?」(大和総研)としている。

紅白の視聴率と年度末TOPIXの推移

 2007年の紅白の視聴率は39.5%で、2006年の39.8%に比べ、0.3ポイント下がっている。一方、2007年3月末のTOPIXは1713.61ポイント、2月6日時点のTOPIXは1298.41ポイント。紅白の視聴率と株価が逆相関の関係なので、3月末にかけて株価は上昇傾向になるが、どうだろうか? 

 もし大和総研の分析通り、3月末に向けて株価が上昇すれば、注目されるのは2008年の紅白だ。毎年、サザンオールスターズや宇多田ヒカルなど大物アーチストの出場を願う視聴者も多いだろう。しかし投資家からすれば、話題性はともかく視聴率の低下だけは期待するかもしれない。

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