NOVA破たんで、語学スクールの市場規模が縮小

» 2008年03月05日 18時50分 公開
[Business Media 誠]

 「駅前留学」をキャッチフレーズに語学スクールでトップシェアを誇っていた「NOVA」。業界最大手のNOVAが経営破たんしたことで、語学スクール市場への影響はどのくらいあったのだろうか?

 NOVAが行政処分を受けた2007年6月頃から破たんした10月頃まで、語学スクールの生徒数は伸び悩んだ。しかしその後は語学スクールのイメージ低下が和らいだこともあって、復調傾向にあることが、矢野経済研究所の調べで分かった。

 矢野経済研究所は語学スクールの7事業者と業界2団体を対象に、面接取材や電話などで聞き取り調査をした。調査期間は1月〜2月まで。

語学スクールの市場規模は下方修正

 “NOVAショック”による生徒数の伸び悩みもあって、市場への影響は避けられなかったようだ。矢野経済研究所では語学スクールの市場規模(2007年度)は前年比−4.7%の3295億円と予想していたが、NOVAの破たんによって、さらに129億円減少すると試算した。

 2007年3月末時点でNOVAの生徒数は41万7033人だったが、他の事業者が元生徒を受け入れたのは3万人〜4万人と推定。この結果について「語学スクールそのものへの不信感から、スクール通いをやめてしまった生徒が多い」(矢野経済研究所)としている。

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