福田首相と小沢代表、好感を持てるのはどっち?

» 2008年05月07日 17時46分 公開
[Business Media 誠]

 山口県で行われた衆議院補欠選挙では、民主党の平岡秀夫氏が自民党の山本繁太郎氏を破り、当選した。福田政権初の国政選挙となったが、民主党の平岡氏に2万票以上の差を付けられ、自民党は“惨敗”。投票者は今回の補欠選挙で、どんな点に注目したのだろうか。

 投票する際に最も重視した政策は「年金問題」(66.1%)、次いで「医療制度の充実化」(54.1%)、「政治改革」(46.1%)であることが、楽天リサーチの調べで分かった。この結果について楽天リサーチは「保険料を年金から天引きする後期高齢者医療制度が、選挙告示日の15日に始まったことが影響した」と分析している。

補欠選挙で重視した政策(出典:楽天リサーチ)

 インターネットによる調査で、山口県に在住する20代〜50代までの男女573人(男性269人、女性304人)が回答した。調査期間は4月25日から4月26日まで。

好感度は小沢代表がリード

 自民党の福田首相と民主党の小沢代表、山口県での応援演説ではどちらに好感を持てただろうか。小沢代表の演説に「好感が持てる」と回答したのは12.1%で、福田首相よりも4.6ポイント上回った。一方で「好感が持てない」の回答では福田首相が多いことから、好感度は小沢代表がリードしているようだ。

福田首相と小沢代表の応援演説の好感度(出典:楽天リサーチ)

 福田首相に好感が持てる理由として「選挙中でも、道路特定財源について包み隠さずに主張した」という意見があった。逆に好感が持てない理由には「国民生活に目を向けていない」「国の現状把握ができていない」「後期高齢者医療制度が納得いかない」などの声が目立った。

 小沢代表については「政権交代の熱意を感じた」との意見があった一方で、「自民党の政策に反対するだけで、民主党の政策は見えてこない」と批判的な声も挙がった。

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