有名パティシエが作るスイーツを購入するため行列ができる店もあるが、スイーツにかける金額に地域差・男女差はあるのだろうか。「倹約」のイメージが強い関西圏だが、スイーツに関しては関西圏で働く女性は金額を惜しまない、ということがネクストの調べで分かった。中でも「ステータス感のある老舗」や「芸能人ご用達」「流行」といったスイーツに興味を持っているようだ。
一方で関西圏で働く男性は、スイーツ1個にかける金額について全体的に低い傾向がうかがえた。ただ「芸能人ご用達」のスイーツには、関西圏の女性と同程度のお金をかけても構わない男性が多いようだ。東京・自由が丘にあるスイーツ店「モンサンクレール」のオーナーパティシエ・辻口博啓氏は「関西の駅前百貨店は洋菓子激戦区で、1日当たりの洋菓子の売り上げも全国屈指。神戸と京都という2つの街があるためか、洋菓子文化、和菓子文化共に地元の人に根付いている」という。
首都圏を見てみると、スイーツ1個にかける金額は男女共に同じくらい。ただ男性は「地元で知る人ぞ知る隠れた名店」「近所にあって毎日でも食べたい」ような自分だけが知っているスイーツに関しては、東西の女性よりも高い金額を払ってもよい、と考える傾向があるようだ。
また東西・男女問わず「海外で修行した有名パティシエのスイーツ」であれば、購入してもよいと思う平均金額が1個800円を超えた。関西圏の男性も「海外で修行した有名パティシエ」のスイーツであれば、平均金額で822円出しても構わない、と回答した。
インターネットによる調査で、823人(男性176人、女性647人)が回答した。調査期間は3月10日から3月28日まで。
カフェやスイーツ店に求めるものを比較してみたところ、首都圏の38.8%の女性は「仕事や生活が忙しいので、移動中に気軽に立ち寄れる場所にカフェがあれば良いと思う」と回答し、関西圏の女性と比べ13.4ポイントも多かった。またカフェに行く目的は「忙しい自分を癒やすため」と回答した首都圏の女性は29.2%で、関西圏と比較して6.7ポイント高かった。
また東西の男性を比べると、関西圏の男性は「駅近」(2.8%)にカフェが欲しいという意見は、首都圏の男性と比べ10ポイント以上低く、わざわざ足を運んでまでスイーツを食べる男性は少ないようだ。
一方、首都圏の男性は「駅近」(13.4%)や「ついで寄り」(21.1%)ができるカフェ店を求める傾向があり、「評判のスイーツ店であれば距離が遠くても行く」(12.0%)「並んでも構わない」(9.2%)「おとりよせ」(7.7%)の割合は、関西圏の女性と同じくらいだった。
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