2008年に急増しているカーナビのタイプは?

» 2008年11月10日 13時39分 公開
[Business Media 誠]

 国土交通省によると、カーナビゲーションシステム(カーナビ)の2007年9月末の出荷台数は累計で2800万台を突破。今後もますます普及していくと予想されるが、消費者はどのようなタイプのカーナビを利用しているのだろうか。

 自家用車にカーナビが「付いている」と回答した人は54.0%。カーナビを設置している162人に、カーナビのタイプを聞いたところ、「AV一体型」が最も多く55.6%、次いで「オンダッシュ型」※(27.2%)、「PND(Personal Navigation Device、簡易型)」(15.4%)であることが、アリババの調べで分かった。

※オンダッシュ型:車のダッシュボードの上にディスプレイモニターを置くタイプ。

 どのタイプのカーナビをいつごろ購入したか? という質問には、購入年に関係なく「AV一体型」の比率が45.5%〜61.5%で最も多い。また2000〜2007年の購入者については、「オンダッシュ型」の比率が30%前後で推移。しかし2008年の購入者を見ると「オンダッシュ型」の割合は4.8%に低迷している一方で、「PND」が17.4%(2007年)から38.1%と急増していることが分かった。

カーナビ購入時期別タイプ(出典:アリババ)

 また自身でカーナビを購入した人(110人)に、購入金額を聞いたところ「10万円未満」が最も多く34.5%、以下「10万円〜20万円未満」(33.6%)、「20万円以上」(31.8%)と、ほぼ同率で大きな差はなかった。

 インターネットによる調査で、自家用車を保有している20〜60代300人(男女150人ずつ)が回答した。調査時期は10月22日から10月23日まで。

認知率や性能面で高く評価されたのは「パイオニア(carrozzeria)」

 どのカーナビメーカーを知っていますか? との質問には、1位が「パイオニア(carrozzeria)」(77.3%)、以下「パナソニック」(69.0%)、「ソニー」(48.7%)、「クラリオン」(45.7%)、「三洋電機」(39.0%)と続いた。男女別で見ると、男性は「パイオニア(carrozzeria)」が88.7%(女性66.0%)、「パナソニック」80.0%(同58.0%)、「クラリオン」63.3%(同28.0%)、「ソニー」58.0%(同39.3%)と、男性の方が認知率が高い。

知っているカーナビメーカー(出典:アリババ)

 カーナビメーカーを知っている人(253人)に、カーナビで性能・機能面で最も優れているメーカーは? と聞いたところ「パイオニア(carrozzeria)」が37.5%で断トツ。次いで「パナソニック」(11.9%)、「三洋電機」(4.7%)、「ソニー」(2.8%)となり、認知の順位とほぼ同じという結果に。

 自家用車にカーナビが付いている人(162人)は、どのメーカーのカーナビを持っているのだろうか。「自動車純正メーカー」(30.2%)以外では、トップが「パイオニア(carrozzeria)」(24.1%)、以下「パナソニック」(14.8%)、「三菱電機」「ECLIPSE(富士通テン)」「ソニー」(いずれも3.1%)。「『パイオニア(carrozzeria)』や『パナソニック』は認知率や性能面での評価が高く、所有率の引き上げにつながっていることが明らかになった」(アリババ)としている。

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