2008年下半期に最も若者に流行したものは?

» 2008年12月03日 18時10分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 20歳から34歳までの若者層のマーケティング調査機関であるM1・F1総研は12月3日、2008年下半期に首都圏のM1・F1層※で最も話題になったものを表彰する「2008 年下半期 M1F1 グランプリ」を開催、M1グランプリは「Google ストリートビュー」、F1グランプリは「H&M」が受賞した。

※マーケティング用語でM1は20歳〜34歳の男性、F1は20歳〜34歳の女性を示す

 調査ではまず、フリーペーパー「R25」「L25」の読者に、2008年下半期に話題になったものをフリーアンサーで回答してもらうアンケートを実施し、40個の候補を選出。さらに1000人のM1・F1層に、インターネット調査を実施。40個の候補それぞれを、「お気に入り度」「話題性」「新規性」の3部門で採点してもらい、その平均点が最も高いものをグランプリとした。

「2008年下半期M1F1グランプリ」トップ10

授賞の背景には経済環境の変化が!?

M1・F1総研の笠松良彦所長(左)とGoogleの河合敬一プロダクトマネージャー(右)

 M1グランプリを獲得した「Google ストリートビュー」は、まるで自分がその道を歩いているかのようなバーチャル体験が、誰でも自由にできるという点でM1層の支持を獲得。表彰式でGoogleの河合敬一プロダクトマネージャーは「報道では賛否両論ありますが、若い人たちに支持されているのを見ると、改めてやってよかったなと思っている」とコメントした。

 また、F1グランプリを獲得した「H&M」は、ファッション性の高いアイテムが低価格で購入できるという点に注目が集まった。会社の方針によりH&Mは授賞式を辞退したが、M1・F1総研の笠松良彦所長は「新しいデザインを1週間ごとに切り替えるといった“やろうと思えばできるけど難しいこと”を低コストでやったことがポイント。オペレーションモデルの勝利だと思う」とコメントした。

 M1・F1総研の中村洋介主幹研究員は「『Google ストリートビュー』や『H&M』が、M1・F1層の支持を集めた背景には社会の変化がある」と指摘。。経済状況の悪化、物価上昇など厳しい社会環境の中で生活の変化を余儀なくされたM1・F1層が潜在的に抱いた「生活レベルを落としたくない」という意識と、そこから生まれる「ハイレベルのサービスを手軽に楽しみたい」という考え方が背景にあると分析した。

大賞候補となった40項目
au Smart SportsBAReeeeeeeeeeNB型自分の説明書DAIGOGoogle ストリートビュー
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