亀井大臣「アイティメディアって何ですか?」――金融庁の“第2”記者会見に行ってきた誠 Weekly Access Top10(2009年11月21日〜11月27日)

» 2009年12月02日 13時12分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「こんなモノを身につけてはいけない? 男性のNGグッズとは」。2位は「彼女・奥さんと同じベッドで寝ていますか?」、3位は「合コンでモテる人の部屋には『○○』がある」だった。

金融庁の亀井大臣“第2”記者会見に行ってきた

 鳩山政権発足以降、記者クラブ開放についてのニュースがWebを中心とした各メディアを頻繁に賑わすようになっている。そんな中、金融庁の記者クラブが雑誌やフリー記者などに門戸を開いていないことから、亀井静香大臣が記者クラブ以外に向けた記者会見を10月6日から行っている。どのように会見が行われているのだろうか。遅まきながら、筆者も11月27日の会見に参加してみることにした。

記者登録をすると、こんな案内が来る

 霞ヶ関の朝は早い。雑誌やフリー記者向けの“第2”記者会見の予定開始時間は9時10分なので、8時55分までに金融庁16階の庁議室に行かなければならない。8時57分ごろに記者クラブ向けの“第1”記者会見が始まると、第2記者会見が行われる17階の大臣室に移動して待機する。

 第2記者会見の参加者は20人ほど。ほとんどは各媒体1人ずつ来ていたが、ニコニコ動画でライブ中継をしているドワンゴ関係者だけは3人が参加していた。大臣に近い場所に座っている人ほど質疑応答で指名される可能性が高いので、大臣室に入る順番はくじ引きで決める。大臣室に入って席取りを終えると、第1記者会見の模様を映したテレビに参加者の注目が集まる。

全員が第1記者会見に注目。ちなみにテレビはシャープ製

 滅多に入る機会のない場所ということで、第1記者会見が終わるまでの間、大臣室を物色することに。大臣室入り口のドアを入ってすぐ左にあるのは金融情報を伝えるボード。日経新聞の速報メディア「QUICK」のサービスを利用していて、リアルタイムに情報更新されていた。

こちらのテレビはサムスン電子製。日本政府だからといって、特に日本製にこだわってはいないようだ

 亀井氏が座る椅子の横には新聞6紙と切り抜きが置いてある。気になったのは新聞を置く順番。金融庁ということで経済紙の日経新聞が一番上で、5大紙ではない東京新聞が一番下なのは何となく理解できる。問題はその他の4紙の並べ方だ。

 上から順に「朝日→毎日→読売→産経」と並んでいるのだが、個人的には下になるほど保守色が強まっているように見えた。並べ方に決まりがあるかどうかは分からないが、自民党政権の時には順番が逆だったかどうかが気になるところ。これが「下野なう」ということかもしれない。

 本棚を見ると、金融関係の専門書籍や資料が並ぶ中、明らかに異色の本が配置されている棚がある。右から2列目の上の段の棚で、並んでいるのは『新聞紙面で見る 昭和から平成自分史』『「文化力」を研く―藝術から始まる日本の再生』(木下義昭著、世界日報社)、『戦後60年 日本の針路を問う―世界日報30年の視点』(木下義昭著、世界日報社)、『モンド・キューバ』(高橋 慎一著、東京キララ社)、『私日記〈6〉食べても食べても減らない菜っ葉』(曽野綾子著、海竜社)、『会社は毎日つぶれている』(西村英俊著、日本経済新聞出版社)。

 一番下の会見写真を見ていただくと分かるが、会見中の大臣の写真を撮ろうとすると、この棚は必ず顔の近くに写り込む場所にある。そのため、ここに置く本の選択には亀井氏の強い意思が働いていると筆者は思ったのだがいかがだろうか。

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 円高が1ドル84円台まで進行するという緊急事態の最中であったため、第1記者会見は少し長引いて、第2記者会見は9時26分から開始。会見の内容はこの通りだ。質疑応答ではまだ質問したことがない人を優先して指名してくれたこともあって、筆者も質問することができた。「アイティメディアって何ですか?」と亀井氏に問われるなど、媒体は知られていなかったが……。

 官公庁の議事録を読んでいると、どんな会議でも参加者それぞれの個性が出ていて結構面白い。金融庁の会見もその例に漏れず、かなり面白い掛け合いも見られるので、ぜひこちらからチェックしてみてはいかがだろうか。また、もし何か質問したいという方は、こちらTwitterの@bizmakotoアカウントまでその内容を送っていただきたい。これはと思った質問は誠編集部が聞きに行く予定だ。

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