IT専門誌の契約記者、大手携帯電話会社での新ビジネスの企画やマーケティング業務を経て、1999年にジャーナリストとして独立。ICT技術の進歩にフォーカスしながら、それがもたらすビジネスやサービス、社会への影響を多角的に取材している。得意分野はモバイルICT(携帯ビジネス)、自動車/ 交通ビジネス、非接触ICと電子マネー。現在はジャーナリストのほか、IRIコマース&テクノロジー社の客員研究員。2008年から日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員、モバイル・プロジェクト・アワード選考委員などを勤めている。
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駅まではクルマで行き、その先は電車に乗る――クルマと電車を上手に使い分け、都市部の渋滞緩和やCo2排出量削減に貢献する「パーク&ライド」が、米国や欧州の中堅都市では一般化している。
日本でもパーク&ライドの取り組みはいくつか始まっているが、中でもSuicaやPASMO、ICOCA、nimoca、Kitacaといった交通ICカードを用いて全国48カ所で展開しているのが、コインパーキング事業者最大手のパーク24である。利便性とエコを両立する新しいサービスとして、本誌でも度々取り上げてきた。
→PASMOで割引になるコインパーキング――首都圏でパーク&ライド開始(参照記事)
→サービス開始から1年……nimocaはどこまで成長したのか?(参照記事)
→北海道初、Kitaca×タイムズ江別駅前の優待サービスを開始(参照記事)
そのパーク24のパーク&ライドサービスが、12月9日に延べ利用者数10万人を突破したという。これまでパーク&ライドサービスは国や自治体の実証実験として数多く実施されてきたが(参照記事)、商業ベースかつ単一のサービスでの「10万人突破」は全国初。クルマ一辺倒ではない交通の在り方を考える上でも、パーク24の取り組みは貴重な事例となっている。
そこで今回の時事日想は、パーク24事業企画本部 技術開発室長の岩渕泰治氏にインタビュー。同社のパーク&ライド事業の現在について聞いた。
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