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» 2010年01月23日 01時41分 公開

(ほぼ)完全収録:「Twitterは公式の発言なんですか?」――原口総務相記者会見 (3/4)

[堀内彰宏,Business Media 誠]

クロスオーナーシップの中身は?

――クロスオーナーシップ(特定資本が複数のメディアを傘下にして影響を及ぼすこと)について確認させてください。大臣は14日には「クロスオーナーシップの禁止を法文化したい」とおっしゃっていたのですが、19日の会見では「十分に議論しているか否かを検証し、見直す必要がないか検討し、結論を得ていきたい」と発言していたのですが、「法文化したい」のか「とりあえず検討する」のかどちらでしょうか?

原口 2段階、考えています。「クロスオーナーシップがどのような状況を生んでいるのか」をまず検証する。これはICTタスクフォースでも提案をしました。そして、それもちょっと僕は言葉が足りなかったなと思うのですが、「禁止条項あるいは規制条項を法文の中に入れるかどうかを検討していきたい」ということです。禁止といっても絶対できないわけです。例えば、原口新聞が原口放送を持てないというのは、今の日本の状況ではなかなか厳しい。英国かどこかが5%まで出資できるというルールを持っていますが、そうしたものも見ながら検討を進めていきたいと思います。

――法制化といった時に、マス排(マスメディア集中排除原則)のクロスオーナーシップの規制条項のうち、独占的頒布の基準の明確化をするという意味なのか、それとも出資比率を引き下げるという意味なのかどちらなのでしょうか?

原口 今おっしゃったことが、まさに検討の中身だと思います。クロスオーナーシップというのは出資の部分と独占的頒布の部分どちらにかけるのかというのは、これからの議論だと思っています。あるいは、「今、状況が厳しいので、(クロスオーナーシップの規制を)かけるべきではない」という意見も一方であるということはフェアに言っておきたいと思います。

――先ほどの大臣の発言の中に「マスコミに介入する気もない。1人1人を守っていくために感謝されこそすれ、非難されることはない」と……。

原口 それは取り消します。ちょっと言い過ぎました。

――取り消してよろしいですか? なぜ、取り消されますか?

原口 「感謝されこそすれ」なんていうのは私の傲慢(ごうまん)であって、責務ですから取り消します。

――私たち報道機関は政治家に守っていただく存在ではなく、庇護のもとにはないので、それでも間違っている認識だと私は考えますが。

原口 意味が分からないです。報道機関を守ろうということではなくて、言論の自由を守り、そして国民の知る権利を守ろうと思っているわけです。先ほど冗談めかして言ったことについてはおわびをし、(今後)努力します。

――ビデオニュースの神保です。1つ確認したいのですが、大臣はこれまでクロスオーナーシップ、もしくはクロスメディアと言った時に、新聞と放送、もしくは新聞、テレビ、ラジオが同一資本(ではいけない)と言われていました。どの組み合わせについて問題なのかという見解を確認したいのですが。

原口 それはどの組み合わせということを言っているわけではなくて、逆に言うとこれから放送と通信が融合してくると、巨大な通信資本が、ある放送を一色にするということも考えられますね。そういったことについてもやはり、未来を先取りした議論をしておかないとまずいなと思っています。

――(新聞、テレビ、ラジオ)3社(が同一資本)でなければ大丈夫ということですか?

原口 いえ、そんなことは申していません。クロスメディアの規制というのは、言論の多様性をどう保障するかということです。つまり、資本によって言論が一色になるということはあってはならないし、日本もそのことを規制しているので、そうだと思いません。私はむしろ今の既存のメディアのクロス(オーナーシップ)もですが、インドとかに行ってみると、通信の力がものすごく強いので、例えばメガキャリアが一色にそれ(放送)を持ってしまうということも射程に入れておかないとまずいだろうなと。「放送局が細って、通信だけがでかくなってということもあるだろうな」と思います。いずれにせよ、ここから先は、タスクフォースの議論を待ちたいので、私がとやかくいう感じではありません。

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