東京ガス、集合住宅のバルコニーに設置できる太陽熱ガス温水システムを発売

» 2010年02月10日 12時36分 公開
[栗田昌宜,Business Media 誠]

 東京ガスは2月5日、集合住宅のバルコニーの手すりに設置できる太陽熱利用ガス温水システム「SOLAMO」を2月22日に発売すると発表した。同社が集合住宅向けに再生可能エネルギーを利用した温水システムを商品化するのは、今回が初めて。

 SOLAMOは太陽熱温水器と潜熱回収型高効率給湯器を組み合わせたもので、矢崎総業、三協立山アルミ、リンナイ、ガスターと共同開発した。集熱パネルはバルコニーのガラス手すりと一体感のあるデザインとなっており、手すりに合わせて垂直に設置する。そのため、給湯の熱需要が大きく、太陽高度が低い冬期ほど集熱量を増加させることが可能。集熱パネルと貯湯タンクの間を循環させる熱媒の循環ポンプは、太陽電池で発電した電力で駆動する。

太陽熱利用ガス温水システム「SOLAMO」の集熱部(左)と貯湯熱源部(右)

 南向きのバルコニーに設置した場合は、標準的な3人家族の給湯使用量(出湯温度40度換算で1日あたり平均約360リットル)の約16%を太陽熱でまかなえ、従来の給湯器に比べて年間のガス消費量およびCO2排出量を約29%(約270キロ)削減できる。また、太陽熱利用によるCO2削減量を確認できるタッチパネル式リモコンも備えている。

 集熱器の面積は約3平方メートル(約1平方メートル×3枚)、集熱部の総質量は約133キロ。タンク容量約100リットルの貯湯熱源部のサイズは48×65×190(高さ×奥行き×幅)センチ、質量は117キロ(満水時は約223キロ)。価格は130万9350円(工事費別)。

SOLAMOの設置外観イメージ

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