今年も株主総会の季節がやってきました。しかしリーマンショック以降、あずさの言うような「株主総会のお楽しみ」が減ってきているようで、各企業の株主総会召集通知が届くたびに、少々寂しさを感じてしまいます。
株主総会に出席したくても、遠方だったり、仕事や所用があったりして出席できない人も多いですし、「株主総会参加特典」のようなものを充実させるよりも、配当金を増やすか、会社を成長させるための投資に回してくれた方が、本来は株主のためになるはずです。真に成熟した投資家ならば、株価の上昇だけを願うべきなのでしょう。だけど、何なのだろう。あの立食パーティーが、コンサートが、お土産がなくなってしまったことに対して感じるこの寂寥感は……。
ちなみにこれまで筆者が一番好きだった「株主総会のお楽しみ」は、数年前のファンケルです。青汁や発芽米を使ったお菓子や料理がたくさん食べられました。「青汁シュークリーム」のように、「それ、おいしいの?」と一瞬考えるメニューもありましたが、おいしかったです! また食べたいです! HISやコマツの懇親会のお料理もおいしかったなあ……。あの時代をもう一度……と思ってしまう自分はまだ、投資家として未熟なのでしょうか。
株主総会に出席するには、期末決算月の末日に株主でないといけないので、今の時期に総会が行われる企業の多くでは3月末に株主である必要があるのです。
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。投資歴5年。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)。日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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