6月も半ばに入り、研修を終えた新入社員が配属されている部署も多いだろう。2010年度の新入社員たちは、どのような会社員としての将来像を描いているのだろうか。
産業能率大学の調査によると、2010年度入社の新入社員に「将来の進路は専門職志向ですか? 管理職志向ですか?」と尋ねたところ、「管理職志向」が44.3%と「専門職志向」の44.0%をやや上回った。2000年度の調査では「専門職志向」が51.6%と、「管理職志向」の23.7%を27.9ポイントも上回っていたが、ここ数年の「管理職志向」の高まりで、調査開始以来初めて「専門職志向」を上回った。
産業能率大学では「会社が求める中長期な視点で育成しやすい人材(辞めない、管理職希望など)を目指している、あるいは勤め人として『普通の道』から外れることを不安視していると読み取れる」と分析している。
「35歳時点での理想の年収」を聞くと、最も多かったのは「600万円台」で32.1%。以下、「700万円台」が24.0%、「1000万円以上」が15.8%、「800万円台」が15.6%で続いた。加重平均は723万円で、2009年度調査の731万円から8万円減少しており、2000年度の調査開始以来の過去最低を更新している。
また、「35歳時点での現実の予想年収」も尋ねると、加重平均は586万円で、こちらも2009年度調査の596万円から10万円減少しており、過去最低を更新している。
書面アンケートによる調査で、対象は男女505人(男性360人、女性145人)。調査期間は3月29日から4月9日。
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