第2回 先輩も知らない、オンラインリードジェネレーションって何?オンラインリードジェネレーション実践講座(1/3 ページ)

» 2010年09月08日 15時00分 公開
[アイティメディア キャンペーンマネジメント部,Business Media 誠]

著者プロフィール:小柴豊(こしば・ゆたか)

 新聞社系調査会社を振り出しに、出版社、セキュリティベンダーを経て、2000年に@IT参加。現在はアイティメディア リード研究所(2010年4月設立)にて、Webを活用したリード生成(製品/サービスの選択・購買)を研究している。OneTopiリードジェネレーション( Twitter: @leadgen_1topi )キュレーターを務めている。


 電通「2009年(平成21年)日本の広告費」によると、リーマンショック以降の景気低迷を背景に、日本の総広告費は2年連続減少が続いている。マーケッターにとっては、広告施策の費用対効果(ROI)が厳しく問われる、頭の痛い日々が続いていることだろう。

 こうした中で注目を集めている広告手法が、"オンラインリードジェネレーション(以下、OLG)"だ。OLGはどのような方法で現在のマーケティング課題を解決するのかを紹介していくのが、本連載の目的である。第1回ではネット広告の種類と代表的な商品名を整理し、その中でOLGにどのような特徴やメリットがあるかを整理した。今回はさらに具体的に、OLGについて紹介する。

リードジェネレーションとリスティング広告の違い

 マーケティング用語における"リード"とは、通常"見込み客情報"を意味する。ではリードジェネレーション広告とは、どんな手法なのだろうか。

 米国インターネット広告の業界団体The Interactive Advertising Bureau(IAB)では、OLGの市場規模を算出するにあたり、以下のように定義している。

 "リードジェネレーション広告費とは、製品購入に関する引き合いや、マーケッターからのコンタクトを許諾したユーザーの情報(属性・連絡先・行動など)への対価として、広告主がインターネット広告会社に支払う費用を示す。これらのプロセスは、実績ベース(ユーザー登録・調査回答・コンテスト応募などを含む)によって課金される"(出典:「IAB Internet Advertising Revenue Report」2010年4月)

http://www.iab.net/media/file/IAB-Ad-Revenue-Full-Year-2009.pdfより引用。引用文は、p.17 Definitions of Advertising Formats のLead Generation 部分

 この定義で分かるとおり、OLGが他の広告手法と異なる最大の特徴は、それがユーザーのアクションに基づく実績ベースのサービスであるという点だ。成果型のインターネット広告といえば「検索連動型広告(リスティング広告)」を思い浮かべる人が多いだろうが、一般的な検索連動型広告が"クリック"を成果とするのに対し、OLGでは"製品に興味がある見込み客リスト"といった、よりビジネス直結型の成果を提供する。他の広告手法に比べて売上貢献度や費用対効果を明確に算出、評価できることが、現代のROI指向マーケティングの流れに合致しているといえるのが、OLGの特徴だ。

2009年の米国インターネット広告売上比率。http://www.iab.net/media/file/IAB-Ad-Revenue-Full-Year-2009.pdfより(p.10 Internet Ad Revenues by Advertising Format -2009 Annual Resultsの "% of 2009 Full Year Revenues")
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