本稿の読者の多くが、一般企業や団体に勤務しているはず。人事情報の有無で評定や査定が変わるわけではない。だが、人間の欲やエゴがむき出しになる“人事”は、若きビジネスパーソンのキャリアをいきなり変えてしまうリスクを内包していることをキモに銘じてほしいのだ。
時代劇の茶坊主のようにガサガサと動き回る必要はない。また、先に触れたように人事取材に熱を上げる記者のように情報を取る必要はない。
ただ派閥抗争の末、自分のボスが飛ばされ、あげく所属部署が廃止されたといったケースは昔から後を絶たない。長引く不況のあおりで、筆者が勤め人をしていたころよりも組織の人間関係はギスギスしているはず。自分の身を守る保険という意味合いからも、自社や取引先の人事を巡る噂、情報には敏感になっておいて損はない。
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