矢野経済研究所は12月10日、「照明市場に関する調査結果」を発表、2010年の照明総市場(一般照明用途)は前年比2.7%増の7420億円と、2年ぶりに増加すると見込んだ。
同研究所では「2008年秋以降の景気悪化の影響で、建築物の新設着工動向が大きく落ち込んだことから、既存光源の照明器具の市場規模は低迷している。しかし、電球類やLED照明は、省エネ法の改正に伴うオフィス・工場、商業施設における高効率照明への切り替え、景気対策としての道路照明等の高効率照明への切り替え推進によって順調に推移している」とコメントしている。
その好調なLED照明(一般照明用途)の2010年の市場規模を見ると、前年比95.2%増の730億円と2年連続で倍近い伸びを示している。これまでのLED照明は、電球形LEDランプやダウンライト、スポットライト照明器具など、従来の白熱電球照明を代替するものが中心だったが、2010年に入って、蛍光ランプ照明を代替するようなベースライト照明器具も登場しており、照明市場のほぼ10%を占めるまでに拡大している。
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