どのような違いがありますか? 外貨預金とFX南はるなのFXのヒミツ(3/3 ページ)

» 2011年03月08日 08時00分 公開
[南はるな,Business Media 誠]
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外貨預金は、預金保険制度の適用外

 銀行も経営破たんする可能性があるので、預けた資産の保全についても確認しておきたいですね。外貨預金は預金保険制度の適用外ですが、FXの場合、顧客から預かった資産の全額をFX会社の資産とは別に金銭信託するように法律で義務付けられています。FX会社に万一のことが起こった場合にも、預けたお金は戻ってきます(取引の損益清算後)。

 そのほかにも、取引条件にこんな違いがあります。

適用される為替レート

 ご存じの通り外国為替のレートは刻々と変化していますので、FX会社が提供するレートも常に変化しています。顧客はFX会社から提供されるレートを見て、瞬時に売買を決定しなければいけません。一方、外貨預金では多くの場合、金融機関が1営業日ごとに決めたレートを適用する仕組みになっています。

取引時間

 FXは土日のお休みを除いて、世界中のいずれかのマーケットが開いている限り、日本の祝日であっても24時間取引できます。世界的に見て、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なり合う時間帯、日本時間の21時ごろからがもっとも取引量が多くなるので、日本に住んでいるビジネスパーソンが帰宅後に取引するには向いている商品といえるでしょう。一方、外貨預金の場合は、インターネットバンキングを除き、銀行の営業時間内のみの取引です。

 ここまで両者の特徴をざっと紹介してきましたが、どちらがご自身に合った商品であるかどうかは、生活や投資スタイルによって違いますので、比較検討してみるのもいいかもしれません。ご紹介した以外にも比較するポイントはいろいろとありますので、下記の図にまとめてみました。

本日のFX用語

スワップポイント:通貨を1日以上保有する場合に得られる、2通貨間の「金利差」に相当する数値のこと。

為替リスク:為替相場の変動の影響によるリスクのこと。


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