JTBは7月22日、「JTB REPORT 2011 日本人海外旅行のすべて」を発行した。それによると、2010年の日本人海外旅行者数は前年比7.7%増の1663万7224人と、4年ぶりに前年を上回ったことが分かった。JTBでは「円高、3年ぶりのGDPプラス成長に加え、2009年に発生した新型インフルエンザの世界的流行のような大きな阻害要因がなかったことが原因」と分析している。
2011年については、東日本大震災の影響で同約4%減の1600万人前後と予想。震災が発生した3月の日本人出国者数からは、55歳以上のシニア層が海外旅行を自粛する傾向が強く示されたという。
「自粛ムードは徐々に薄れていき、夏休み期間中には個人観光旅行はほぼ昨年の水準に戻ることが予測される。ただし、業務関連の海外旅行と、資産運用益の目減りを懸念するシニア層の海外旅行は昨年水準を下回ると思われる」(JTB)
現代人にとって海外旅行はどういう意味を持っているのだろうか。「あなたにとって海外旅行とは何ですか?」と尋ねたところ、トップは「リフレッシュ」で25.6%と断トツ。以下、「日本※」が9.1%、「見聞」が8.2%、「楽しみ」が7.8%、「文化」が6.5%で続いた。
「リフレッシュ」は20歳以上のすべての性・年齢層で最多となっており、特に40代男性と30代・40代女性では30%を超えていた。JTBでは「こうした傾向は今後ますます強くなるだろう」とコメントしている。
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