さて、本題のリーダーシップに入ります。常日ごろから心がけ、切磋琢磨しなければ簡単にリーダーシップ力はつきません。「なぜ『報・連・相』は徹底されないのか」で書いたように、最高のリーダーシップ力は報連相でしょう。この人間力が認められれば昇進の道はかなり広がるはずです。
報連相の自分のスタイルを作り上げてください。独特のこの力が組織や多くの仲間、部下、上司、経営陣を動かすはずです。アンテナを高く掲げて情報センターになるのもいいでしょう。せっせといろいろな人、違った業種の人も含めた人々と情報交換することは、あなたのリーダーシップ能力を発揮することにつながります。信頼関係ができなければ、情報収集のベテランにはなりません。テイク&テイクで人を利用しようとする態度でも本当の人間関係はできません。与えられるよりもより多くのものを与える心がけをつちかうことが大切です。
私はある自動車メーカーで、「近ちゃんは若くて勤務期間が俺なんかよりずーっと短いのに、何でとんとん拍子で昇進するのか」と、企画室を担当していた先輩から「その秘けつを教えてくれ」と迫られたことがあります。
人を使うという言葉はあまり好きではありませんが、周りを動かすことができない人とできる人の差は、結果に歴然とした差が出てくると思います。部下を助け、上司の昇進のプロモーターとなったり、仲間の昇進や業績アップを手伝ってやったりする奉仕精神も持たない人は強いリーダーシップ力を発揮できません。親の本当のリーダーシップ力に比例して、子どもたちが親を慕い敬う原則はどこでも同じでしょう。
あまりだらだらしないように重要なリーダーシップのために項目だけを羅列しておきます。
まだまだ人間能力として磨くべきものはありますが、これくらいにしておきます。
最後にイメージ作りの重要性を意識してください。ダイナミックな動き、大きな声、きびきびとした動作、これらは必ずしもリーダーシップとは言えませんが、自分のイメージを作るという意味では重要なことです。
昇進を獲得するには、組織や上司、幹部がそうした方がいいと思わせる環境を作ることに焦点を当てることが大事です。そのためにはどの組織でも使える、高い業績をあげることができる人になることです。「この人物を自分の右腕にしたい」と企業のトップに思わせたら、昇進は間違いなしですよね。さあ、どのようにしますか。マーケッティング、戦略、リーダーシップ力。この3要素の追求を行っていると会社人生も楽しくなりますよ。(近藤紘)
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