2011年アパレル市場、クールビズ需要で4年ぶりに増加見込み

» 2011年10月04日 12時15分 公開
[Business Media 誠]

 矢野経済研究所は10月3日、「国内アパレル市場に関する調査結果」を発表、2010年の市場規模は前年比1.5%減の8兆9230億円と3年連続で縮小したことが分かった。1991年のピーク時には市場規模は約13兆円あったが、2008年に10兆円を割り込み、その後も長引く不況の影響から低迷している。

 分野別に見ると、婦人服・洋品市場が前年比1.1%減の5兆6150億円、紳士服市場が同2.8%減の2兆4225億円、ベビー・子供服・洋品市場が同0.5%減の8855億円といずれも減少。しかし、2009年と比較すると、下落率は縮小していた。

品目別の国内アパレル小売市場規模推移と予測(出典:矢野経済研究所)

節電によるクールビズ・ウォームビズ需要で2011年は拡大見込み

 2011年の市場規模については、前年比1.8%増の9兆800億円と4年ぶりのプラス成長を予測。矢野経済研究所では「3月に起きた東日本大震災の影響を受けて一時は消費が落ち込んだものの、節電・クールビズの影響から夏物衣料が大きく動いた。また、冬場も節電が続く見通しであるため、ウォームビズにも期待ができる」とコメントしている。

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