知ってる? 韓国大使館への抗議で、やってはいけないことニッポンの紛争地帯をゆく(2/5 ページ)

» 2011年11月22日 08時05分 公開
[窪田順生,Business Media 誠]

「5人ルール」を破った画期的デモ?

 ようやく冬らしい寒さが訪れた11月16日正午、新宿通り沿いにある韓国大使館前はすでに物々しい雰囲気に包まれていた。

 ずらりと並んだ警官隊、ダークスーツの公安捜査員、その数ざっと70人はいるだろうか。大使館周辺だけではなく500メートルほど離れたあたりから、曲がり角ごとに警官が立ち、すでに厳戒態勢という感じだ。これ、前回の中国の建国記念日抗議よりも人多いんじゃないの?

 大使館のド正面、赤いコーンや規制棒で囲まれたスペースには、すでに日章旗や「そこの朝鮮人! 竹島を返しなさい!」などというプラカードを手にした人たちがいる。

 こちらの団体によると今、韓国の日本大使館前に毎週水曜日、「従軍慰安婦」だったという老女たちが、日本の責任を求める座り込み「水曜デモ」をしており、それに対抗する「アンチ水曜デモ」なのだという。

 メンバーを見渡すと、年齢はバラバラ、若い男性から、お年を召した方まで幅広い。ほかにも、上品そうなおばさまや、妙齢の女性もおり数えてみると、ひい、ふう……って20人以上いるじゃん! おまわりさーん、こりゃちょっとマズいんじゃないですか? 

 しかし、周囲の警官は直立不動で、黙って彼らを見つめている。さっそく主催者である「主権回復を目指す会」の西村修平氏にどういうことか聞いてみた。

なぜ「西部警察」の大門さんなんですか、とプラカードをつくった人に尋ねたところ「この威圧感が抗議しているっぽいでしょ」とのことでした

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