東日本大震災の影響でスケジュールが大きく狂った2012年卒就職戦線も終盤。2013年卒の就職戦線も始まりつつあるが、企業の人事担当者たちは足元の採用市場についてどのように考えているのだろうか。
楽天リサーチの調査によると、人事担当者に「今年(2013年卒)の就職戦線をどう見るか?」と尋ねたところ、「氷河期(超氷河期+氷河期)」が50.3%と、「売り手市場(まだ売り手市場+かなり売り手市場)」の8.6%を大きく上回った。
また、「氷河期」と答えた人の中でも、前年より厳しくなるという認識の人が40.6%と、楽になるという認識の17.9%を上回った。
リーマン・ショック以来、学生にとっては厳しい就職戦線が続いている。「就職活動をする学生の意識の変化」を聞くと、「就職活動に不安を感じる人が増えた」(29.7%)や「就職に対する意識に学生間で差がみられるようになった」(27.6%)、「大手志向が強くなった」(24.5%)、「エントリー数が増えた」などが上位。
「特に変化は見られない」はわずか18.0%で、5人中4人以上の人事担当者は何らかの変化を感じているようだ。
経済産業省が2006年から提唱している社会人基礎力(参照リンク)。意識的に育成していくべきという12の能力要素から成り立っているが、「新卒新人に特に求める要素」を聞くと、トップは「主体性」で61.5%。以下、「実行力」が49.0%、「柔軟性」が43.0%、「課題発見力」が26.3%、「ストレスコントロール」が23.7%で続いた。
一方、「計画力」(6.0%)や「働きかけ力」(7.3%)、「発信力」(8.4%)などはそれほど重視されていないようだ。従来、組織人に強く求められてた「規律性」も19.2%と、2割に満たなかった。
インターネットによる調査で、対象は20〜69歳の国内人事担当者800人。調査日は11月9日と10日。
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