冬のボーナス、いくら? 買いたい商品で変化も(1/2 ページ)

» 2011年12月01日 16時12分 公開
[Business Media 誠]

 12月に入って「そろそろボーナスシーズンか」とワクワクしている人も多いのでは。その一方で、企業の業績低迷を受け、あまり期待していない人も多いかもしれない。

 ボーナスの支給額を聞いたところ、平均金額は54万5000円。昨年冬が54万3000円だったので、ほぼ横ばいであることが、カカクコムの調査で分かった。内訳を見てみると、「ボーナスはない(もともと支給対象外)」という層が昨年に比べて2.9ポイント増加した。また、支給額「50万円未満」が0.9ポイントの減少、「50〜70万円未満」の層は変化がないことから、需給対象者の数自体が減っていることも予想される。

 また「70〜90万円未満」という層は1.3ポイント減っており、逆にその上の支給額90万円以上は0.3ポイント増加している。この結果を受け、カカクコムは「若干だが、ボーナスが増加した層も存在すると考えられる。全体としては、昨年よりもやや格差が広がっている印象を受ける」と分析した。

 業種別で大きく下げたのは「公益法人・財団法人」(前年比−9.6%)。次いで「医療」(同−6.6%)、「サービス業」(同−6.3%)と続いた。一方、比較的良かったのは昨年ほぼ唯一下げた「ソフトウェア・情報サービス業」(同+11.0%)。「ほかの業種が下げた中で相対的に際立つ存在となったが、それでも支給額(53万4000円)では、公益法人・財団法人(58万2000円)や公務員(64万2000円)などには及ばない。昨年下げた分、今年は少し戻したという程度だろう」(カカクコム)

冬のボーナス推定支給額(業種別、出典:カカクコム)

ボーナスの使い道

 ボーナスの使い道を聞いたところ、昨年に比べ割合・金額ともに上がったのは「旅行・外出(海外)」。現在の円高をうけて、海外旅行に行く人が増加しそうだ。例年、割合が高い「貯金」や「ローン返済」については、割合・金額ともに昨年からほぼ横ばいで、あまり変化は見られなかった。

 一方「商品購入」(7万1045円→6万4140円、77.2%→74.2%)については、割合・金額ともに昨年より減少。ここ数年、商品購入にかける金額は減少傾向だが、今年の減少幅は大きい。「昨年まであった『家電エコポイント制度』もなくなり、『地デジ化』にともなうテレビの買い替え需要も一段落した今では、商品購入の需要自体がだいぶ減ってきていると見るのが自然だろう」(カカクコム)

ボーナス消費平均金額(出典:カカクコム)
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