綺麗男が自分の稼ぎで消費をするようになった頃には、時代も賢い消費が強く意識されるようになり、マッチョなセンスは流行らなくなっていました。「クルマもバイクも売れない」「ナンバーワンよりもオンリーワン」「モノより思い出」――時代全体がフェミニンに傾いていったのではないでしょうか。
またアンケート結果からも綺麗男が憧れる芸能人として「爽やか」「美しい容姿」「綺麗で素敵」「肌がすごくきれい」といったキーワードが上位に並びます。これまでの男性用・女性用というくくりではなく、「綺麗」「清潔」といった価値意識をくくりにしている人が多いのも特徴ですね。
綺麗男世代は、突然現れたのではありません。今の40代よりも若い世代に段階的に広がってきた価値観のようですね。これまでの男性は20代を過ぎれば、美容に対する意識が薄れていましたが、今後は30代の綺麗男、40代綺麗男 50代の綺麗男が増加するでしょう。
またその広がりは、日本国内でなく海外へも広がっていくのではないでしょうか。綺麗男は日本発のカルチャーとして、新しい日本の消費を作り、日本的な産業、外貨を稼げるユニークな商品を作っていくかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング