お弁当が売れない? お茶が売れない? 中国のランチ事情ローソンの海外物語(中国編)(4/4 ページ)

» 2012年06月27日 08時01分 公開
[ローソン海外事業研究部,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4       

日本で弁当と一緒に売れる“アレ”が売れない

中国では水筒やマイカップを使う人が多い

 コンビニでお弁当を買うとき、一緒にどのようなモノを買っていますか?

 この質問に対し「ペットボトルのお茶」と答える人が多いのでは。しかし中国では、ほとんど売れません。オフィスや学校には給湯器が設置されていることも理由のひとつ。中国人はそれぞれ自宅から水筒やカップ、茶葉を持参し、給湯器でお湯を入れて飲むことが当たり前なのです。

 日本のコンビニで売り上げの多くを占める「ペットボトル飲料」。売上アップのために各社は、割引キャンペーンを展開したり、ペットボトルにオマケを付けるなど工夫をしています。ペットボトルの売り上げが「店全体の利益を左右する」と言っても過言ではありません。

 ペットボトルの代わりに中国では「おでん」が売れるのです。おそらく、おでんが汁物の役割を果たしているのでしょう。日本でいえば、味噌汁にあたりますね。

 冷えたモノを食べない(飲まない)、新鮮なモノを食べたい――多くの中国人は身体に気を遣う、いわば“健康志向”。例えば、かつてはコーヒーも飲みませんでした。以前は「コーヒーは胃に悪い」などとされ、ほとんど飲まれなかったのです。しかし最近では、コーヒーチェーン店に行列ができるほど。なぜ好まれるようになったのか。そこには中国人の嗜好の変化があるようです。

 次回は中国人の嗜好の変化についてご紹介しますね。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.