日本のバブルが崩壊した後、日本銀行は手をこまねいて、打つ手打つ手が「too little, too late」だとよく言われた。その姿勢には「われわれだったらそんなことはしない」という意識が見て取れた。そして今、欧米は日本がたどった道をたどろうとしているかのように見える。とりわけ人口減少という社会問題が共通する欧州は、日本と同じようにデフレに落ち込む危険も残されている。
この事態をどう打開するのか。政局に明け暮れる政治家に任せておけないことだけは明白だが、かといって白川総裁が今の政策を大胆に変えるとも思えない。海図なき航海がどこまで続くのか、その先にあるのが何なのか、不安の種は尽きない。
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