1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
ロンドンオリンピックがはじまった。
日本代表がメダルに手が届くか気がかりで仕事に手がつかないという人も多いかもしれないが、私的にはある意味で競技よりも気になっていることがある。
それは、日本代表の公式制服だ。
ご覧になった方も多いと思うが、開会式に代表選手団が着ていた服である。オリンピック公式制服といえば、それぞれ伝統の民族衣装をアレンジしたり、その国を代表する一流デザイナーが手がけていたりする。全世界が注目する檜舞台を飾るわけなので、ある意味で国の「威信」がかかっている。
例えば、アメリカ代表の制服はラルフ・ローレンのデザインなのだが、予算の都合なのか縫製が「メイド・イン・チャイナ」だったことが判明。おいおい、そこはやっぱ「メイド・イン・USA」だろ、と国内でもかなり批判の声があがったとか。
また、サンマリノ共和国代表などは、「サルバトーレ・フェラガモ」。五輪ユニフォームを初めてデザインをするとして大きな話題となっている。
では、我らが日本はというと、「高島屋」だ。
いやなにもケチをつけようというわけではない。歴史もあるし、日本のファッション界を支えてきたという意味では申し分ないが、どうしても服飾デザインのイメージがなかったので、ちょっと驚いた。
過去の日本代表は、「ハナエモリ」や「芦田淳」といった有名デザイナーだったが、予算の都合なのか近年はだいぶ様変わりしている。北京五輪の公式制服は、「ミズノ」と「パーフェクトスーツファクトリー」でおなじみの「はるやま商事」。この流れなら、「高島屋」だっていいのかもしれないが、採用されたポイントが気にかかる。デザイナー本人に詳しい話を聞いてみよう、ということで高島屋広報に問い合わせをしたら意外な言葉が返ってきた。
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