コラム
» 2012年08月30日 08時00分 UPDATE

相場英雄の時事日想:“カワイイ”が自然を殺す、北海道で見た人間の残酷さ (4/4)

[相場英雄,Business Media 誠]
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yd_aiba3.jpg やせ細ったキタキツネ

 全国各地の観光地で、ニホンザルやキツネ、あるいは鹿などに興味本位でエサを与える人は少なくない。だが道ばたに、無警戒で動物たちが現れることは、不自然極まりないことなのだ。この他にも、釧路に住むベテランのネイチャーガイドからもこんな話を聞いた。

 「この辺りのキタキツネはクルマを恐れなくなった。観光客なら物珍しさからスピードを緩めるが、地元民は緩めたりしない。接触事故で死ぬ個体も増えている」

 カワイイ。

 キタキツネを目にした瞬間、ほとんどの人がそう感じるはずだ。クルマに寄ってくれば、なにかをあげたいという気持ちにもなるはず。だが、その行動自体が、野生動物をゆっくりと殺す行為であることを改めて感じてほしい。

 細くなってしまった子狐の尻尾の写真を見つめていると、女将さんが地元紙のスクラップを見せてくださった(参照リンク)。旅の思い出にエサを上げる……これが野生動物と自然を殺すことになる。キモに銘じてほしい。

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