12月に入る前から、街はすっかりクリスマスモードですね。恋人のいる人はプレゼントに頭を悩ませているのではないでしょうか。
この時期は毎年、化粧品メーカーが趣向を凝らしたコスメのセット(クリスマスコフレ)を売り出しています。こればっかりは、色恋沙汰に興味のない硬派な女性も、仕事に人生を捧げるキャリアウーマンも、すでに人生の伴侶を得ている奥様でさえも心を動かされているのではないかと思います。さすが、女性の気持ちに寄り添ってナンボの化粧品メーカー(?)。ツボをついてくるんですよね……。
そんな中、11月半ばにカゴメから株主優待商品が届きました。市販の商品の組み合わせで、100株(最低売買単位)の株主に届くものは1000円程度なのですが、パッケージやら何やらの株主優待仕様にグッと来てしまいます。株主だからこそ手に入れられるこの特別な一箱(繰り返しますが中身は市販の商品です)、なぜかクリスマスコフレよりも魅力的に思えてしまう時があるんですよね。なぜでしょう(女性として終わってるとかそういう意見はナシで……)。
ただ、カゴメの株価は15万円くらいなので、1〜2万円のクリスマスコフレより価値があると言えばそう言えないこともないかもしれません。物事の価値判断というものは時と場合で異なり、実に難しいものと思わざるを得ません。
株主限定の工場見学などだと、好きな人にとっては値段が付けられなかったりするでしょうね。
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)。2008年3月〜2011年12月に日本経済新聞紹介サイト「nikkei4946.com」で4コマ&コラム「まんがで見るキーワード」を連載。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。
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