会議のスタートは「Let's start」より「Should we start」ネイティブに伝わるビジネス英語(1/2 ページ)

» 2013年03月08日 08時00分 公開
[デイビッド・セイン,Business Media 誠]

集中連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」について

 本連載は、日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさん執筆の書籍『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』『30秒英語プレゼン術 エレベーター・スピーチでビジネス英語のレベルが一気に上がる!』『打ち合わせから出張まで ネイティブに伝わるビジネス英語 ワンランクアップ編』(アスコム刊)から一部抜粋しています。

 ――あなたは残念な英語になっていませんか? ビジネス英語では、日常英会話よりもさらに、伝えたいことが正確に、はっきりと伝わることが大切です。

 でないと、思わぬ誤解から、仕事が失敗に終わったり大きな損失を出してしまったり、相手を怒らせてしまう可能性があるのです!

 しかし、実際のビジネスシーンでは「使ってはいけない表現」を使ったり、「誤解されやすい表現」を使ったり………。残念なビジネス英語が飛び交っています。そして、そのことに気付いていないのは話している本人だけだったりします。

 書籍では、使ってはいけない表現と、ネイティブに「ちゃんと伝わる」表現を紹介しています。


 日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさんによる連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」。第14回は打ち合わせや会議、プロジェクトチーム立ち上げの際によく使われる会話やフレーズを紹介していきます。

 →連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」バックナンバーはこちら

チャプター14:打ち合わせ、会議編

 まずは、意味は似ていますがネイティブには伝わりにくい表現から。

始めましょうか?

  • Should we start?
  • Let's start! ←ネイティブには伝わりにくい表現

 Let's ……はややくだけた表現です。会議を始めるときの掛け声にしてはカジュアルすぎます。Should we start? は直訳すれば「私たちは始めるべきでしょうか?/始めた方がいいでしょうか?」ということですが、「そろそろ始めましょうか?」と相手に持ちかける表現です。質問であれば、より耳を傾けてくれるはずです。


何か思うことはありますか?

  • Do you have any thoughts?
  • What do you think? ←ネイティブには伝わりにくい表現

 What do you think? は日本人がよく使う表現です。間違いではありませんが、何となく上から目線のニュアンスを匂わせる言い回しでもあります。時として押しの強い営業マンが「どうです? 買わないんですか?」と言っている響きになることもあります。Do you have……? は「何か思うところはありますか?」とソフトに意見を求めるイメージになります。


コラム:よくあるビジネス会議のタイプ

 Let's have a meeting.は英語として問題ありません。しかし、そう言われても何の会議なのかはよく分かりませんから、予備知識を入れたり、自分のスタンスを決めておくことができません。「まあ、ひとまず行ってみようか?」程度の認識で出掛けるしかないのです。でも、会議の種類や目的を明確に決めておけば、会議の目的達成率は上がると思いませんか?

 Let's have a problem-solving meeting.「問題解決会議をしよう」、Let's have a grow-the-company meeting.「会社を大きくさせるための会議をしよう」、Let's have a quality-improvement meeting.「品質向上会議をしよう」などと言えば、会議の目的がすぐに分かります。

 Let's have a slow-computer-problem solving meeting.「コンピュータの遅い動作を解決する会議をしよう」であればますますGoodです。英語としては洗礼されていないかもしれませんが、そんなことは何の問題にもなりません。会議には目的に合った名前を付けることをお勧めします。

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