スコアを上げる近道は「TOEICの勉強」をすること半年でTOEIC800点をとる方法(2/4 ページ)

» 2013年05月22日 08時00分 公開
[杉村健一,Business Media 誠]

難しい単熟語や文法はそれほど覚えなくていい

book 『ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法』(アスコム)

 それでは、TOEICの勉強って一体何なのでしょうか? まず、TOEICは全てがマークシートのテストであるという試験の特性から考えます。マークシートの試験なので、次のことが言えます。

  • スピーキングとライティングはできなくていい
  • 正確な発音を習得しなくていい
  • 消去法でも正解にたどり着けることも多いため、厳密な理解にとらわれすぎなくていい

 またTOEICは、英米企業の事務職として働く能力を試そうとしているように思えます。TOEICの問題作成を行っているアメリカの組織ETSは、TOFELという試験も運営しています。ただTOEFLは、英語を使って英米の大学で学んで研究する能力を測ります。ゆえに、TOEICとTOEFLの2つだけでも、自ずと内容に違いが出てきます。

 そこで考えられるTOEICの特性は、次のとおり。

  • 難しい単熟語、ややこしい構文は問われない
  • じっくり考えて答えるより、反射神経でスピーディに答えることを要求される
  • ビジネスや日常生活関連の題材がよく出る
  • スラング(俗語)は出ない。文化に関する知識も要求されない

 ビジネスシーンの英語は分かりやすさが一番なので、あまり面倒くさい英語は使われません。また、ビジネスではそんなにのんびりやってられませんから、スピードが問われると考えられるのです。

 以上のTOEICの特性を踏まえれば、やらなくていいことがたくさん見えてきます。そして、TOEICで効率よく高いスコアを取るためには、

  • 話す能力、書く能力は要らない。聴く能力、読む能力につながるインプット力向上だけを狙えばいい
  • 消去法も使いつつ選択肢が選べればそれで十分なため、聴くのも読むのも精密でなくても大丈夫なことが多い
  • ただし、スピードはとても重要
  • 比較的フォーマルな、どの職場でも使う英語だけ勉強すればいい

ということになります。

 この力を伸ばすことにフォーカスすることで、TOEICにとって余計な勉強をしないで済みます。すると、短い勉強時間でより高いスコアを取ることができるでしょう。

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