政府は就活解禁を現行より3カ月遅らせる方針を発表※したが、これについて当事者の大学生はどのように感じているのだろうか。
※アンケート調査時は「大学4年4月から解禁(4カ月繰り下げ)」という発表であったため、それに準じたアンケートとなっている。
就職活動の解禁時期が遅くなることについて、現役大学生の36%が「賛成」と答えたのに対し、「反対」が43%であることが、塾講師の求人サイトを運営しているトモノカイの調査で分かった。
「賛成」と答えた人にその理由を聞いたところ「就職活動の開始時期が遅いほうが、学業に専念できる」(99人)と答えた人がトップ。次いで「就職活動までに、もっと時間をかけて自身のキャリアの方向性を考えたほうが良いと思うから」(61人)、「資格試験・大学院進学・留学などとの兼ね合いから、都合が良いから」(40人)と続いた。「就活前までにある程度学問に専念し、キャリアの方向性を定めたいという思いが多くの大学生にあるようだ」(トモノカイ)
就職活動の解禁時期が遅くなることに「賛成」、その理由は? (出典:トモノカイ)
「反対」と答えた人にもその理由を聞いたところ「就職活動の開始時期が早いほうが、学生が卒論制作など学業に専念できると思うから」(100人)と答えた人が最も多かった。以下「就職活動が長引いた場合に卒業までの時間的余裕がなくなるから」(70人)、「ゆっくりと時間をかけて就職活動を行いたいから」(65人)という結果に。反対派の場合も「『学問に専念したい』というのは賛成派と同じ気持ちのよう。同時に、就活を短期間で行うことに不安を感じている人が多いようだ」(同)
就職活動の解禁時期が遅くなることに「反対」、その理由は? (出典:トモノカイ)
インターネットによる調査で、現役の大学生(大学院生を含む)343人が回答した。調査期間は5月11日から19日まで。
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