1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
5月上旬、中国でネズミやキツネの肉を「羊肉」と偽って販売した業者が900人以上摘発されるというダイナミックな事件が報じられ、もはや「ニセモノといえば」というぐらい安定感がでてきた中国。この時事日想で連載されている相場英雄さんが紹介しているように(関連記事)、日本にも多数のワケの分からない偽造食品が流入してきている現実から、用心をしている読者も多いことだろう。
しかし、目を光らせなくてはいけないのは食品だけではない。実は「薬」もかなりエラいことになっている。
例えば、読者の中でも服用されている人もいるであろうED(勃起不全)治療薬。クリニックで医師の指導のもとで処方されるのが一般的だが、中にはネットを介して入手するという人も少なくない。
医薬品は個人の使用に限っていえば、2カ月分以内の数量であれば申請なしに輸入できる。この制度を利用して「個人輸入」を代行しますよ、というWebサイトが乱立しているのだ。「正規品100%保証」「アメリカから発送! 送料無料」などとうたっているこれらのサイトに、実は「中国産偽造薬」が多数混入している。
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