なぜ2位はダメなのか? 社長が1位にこだわるワケ仕事をしたら“最年少上場”だった(後編)(2/5 ページ)

» 2013年06月05日 08時01分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

年下にもいるスゴい経営者

土肥:40〜50代の経営者ってどんなイメージがありますか? やはり年代の違いを感じられますか?

村上:全体的な傾向で話をすると、価値観は少し違うのかなと感じています。私の場合は「お金、お金」ではなく、「社会にどんな影響を与えることができるのか」ということを意識しています。一方、40〜50代の経営者の多くは「お金を稼ぐ」という意識が強いのかもしれません。例えば「大きな家に住んで、高級車に乗って」という生活に憧れている人が、若い人よりも多いのではないでしょうか。

 でも、それはそれでいいと思っています。会社を経営して、ある程度大きな規模になるということは、結果的に“社会に求められている”ということですから。私のような人間が、否定できることではありません。

土肥:村上社長よりも若い経営者で「こいつ、すげー!」と感じられた人っていますか?

村上:たくさんいますね。例えば「すごい時間割」というサービスを提供されている、Labitの鶴田浩之さんはそのひとり。

土肥:アプリ「すごい時間割」を使えば、学校の時間割を管理できるというものですよね。

村上:まず自分の時間割を作成して、登録します。そして時間割を友だちと共有すると、同じ講義を受けているのは誰かということが分かります。

土肥:つながった人たちとはコミュニケーションもとれるので、時間割を軸にしたSNSですよね。

「すごい時間割」の特徴(出典:Labit)

村上:「すごい時間割」の特徴は1人でもできるのですが、みんなで使うともっと楽しめるということ。授業内容やテストがどのくらい難しいか、といった情報を共有できるんですよね。このサービスを見たときに、鶴田さんはストーリーをものすごく明確にされたんだろうなあ”と感じました。

 多くのビジネス……特にソーシャル系で失敗しがちなのは、みんなで使うと面白いんだけどねえ、というパターン。しかし「すごい時間割」の場合は1人で使っても楽しいのに、みんなで使うともっと楽しむことができる。こうしたサービスを提供された、鶴田さんの発想はスゴいなあと思いました。

土肥:なるほど。

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