関西国際空港を拠点とするLCCのPeach Aviation(ピーチ)は、10月27日に大阪(関西)−東京(成田)線を就航させる。井上慎一CEOは「関西発からの航空イノベーションを東京でも同じように広めていきたい」と抱負を語った。
関西−成田線は1日に2往復で、最も安い価格は片道3790円。初便はすでに7割以上が予約済みで、他の便も「当初の予測以上」(同社)という。東京駅前にある丸ビル1階「マルキューブ」を記者会見場に選んだ井上CEOは、「東京のビジネスの中心にごあいさつに参りました」と切り出した。
2012年3月に運行を開始したピーチは、初フライトから1年余りで就航率99.8%、定時運行率86%を達成。「国内航空会社で一番」であることをアピールしつつ、「常識はずれの運賃・サービスがもたらす人と人との交流を活発化させて、空から日本をハッピーにしたい」と意気込む。
なお、成田から関空以外への新路線の可能性について井上CEOは「予定はない」としながらも「常に柔軟であることがポリシー」と含みをもたせていた。
また、成田線就航を前に丸ノ内に客室乗務員約30人が登場。オフィスウーマンや買い物客が集まる丸の内で客室乗務員が冷たいおしぼりを配り、認知度の低い首都圏でのPR活動を行った。すでにピーチでは、パナソニックの低周波治療器「ポケットリフレ」を体験できるキャンペーンを沖縄‐大阪便で実施する(参照記事)など、女性をターゲットにした企画を展開している。
このまでにも街頭での客室乗務員・整備士の募集活動や、関西国際空港のデパート跡地を利用したターミナル運用など、さまざまなアイデアで低コストを実現してきたピーチの次の展開にも注目が集まりそうだ。
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