LCC(格安航空会社)のチケットがコンビニエンスストアで購入できるようになる。ジェットスター・ジャパンは7月4日、ローソンとの販売提携を発表、ローソンが展開するマルチメディア端末「Loppi」で国内航空券の予約・決済が可能になった。
就航1年で160万人以上の利用者を獲得したジェットスター・ジャパン。さらなる成長への課題のひとつが販売チャネルの狭さだ。コールセンターや旅行会社を通じた販売も行っているものの、主力はインターネットによるクレジットカード決済。現金決済を望む層やインターネットに詳しくない年配層などへの訴求が難しかった。
今回、ローソンがジェットスター・ジャパンの航空運送代理店となったことで、全国1万38店舗(2013年5月末時点)に設置してある「Loppi」を活用。チケット購入は航空便出発の6時間前まで可能だ。また、決済方法を現金のみとして、タッチスクリーンによる簡易な操作を実現した。
なお、Loppiからチケットを購入した場合は1搭乗1人当たり630円(2013年7月中はキャンペーン価格として420円)の取扱手数料が発生する。チケット予約時には片道と往復の選択が可能なほか、受託手荷物、座席指定、オプション商品の購入もできる。ただし、航空便の変更、取消、追加サービスの購入はジェットスターコールセンターでの受付となる。
ジェットスター・ジャパンの鈴木みゆき社長は、「就航1年で160万人のお客さまが利用し、新しい層に電車やバスのような感覚での空の旅を提供できた。チケットが低価格ということは訴求できたが、入手手段に障壁があった。ローソンとの提携により大きくハードルを下げられたと思う」という。
また、ローソンの玉塚元一COOは、「ジェットスター・ジャパンの急成長は、顧客のニーズの高さの表れ。ローソンで働く20万人のスタッフにも旅をさせてあげたいと思う。Loppiの販売画面は、分かりやすさを重視し、お年寄りでも操作できるようにした。また、店舗スタッフもサポートを行う」とコメントした。
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