アベノミクスの影響で円安が進んでいる。しかし海外へよく行く人の場合、自分の資産は円高時に外貨で運用したいというニーズも多いだろう。
ジャックスは9月19日、「外貨預金の資産運用に関する調査」の結果を発表した。調査はネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」を利用して行った。調査対象は外貨預金による資産運用の経験者または興味があり、日本に居住する30歳から59歳までの男女300名。調査期間は9月6日〜9日。
調査によると、外貨で資産運用をするタイミングは、「元手がある時に」(48.6%)と「円高の時に」(43.4%)がトップ。外貨による資産運用のタイミングとしては円高を重視していることが分かる。
外貨預金で資産運用をする場合、困ることのトップは「為替の変動が読めない」(38.6%)。以下、「リスクが高い」(38.2%)、「円に戻すタイミングが難しい、分からない」(35.3%)、「手数料が高い」(34.5%)、「自由に引き出しができない」(20.9%)と続く。円高のタイミングで外貨預金を始めても、為替の変動が読めない、円に戻すタイミングを迷うという人が多いことが分かる。
具体的に運用している外貨についてたずねると、米ドル(運用74.2%、興味67.7%)が最も多く、次はオーストラリアドル(運用39.9%、興味40.0%)、ユーロ(運用18.4%、興味26.0%)と続く。
外貨預金による資産運用のイメージをたずねると、「損をした時のリスクが大きそう(ハイリスク)」(54.3%)、「運用が難しそう」(38.0%)とネガティブな印象の人が多い。「もうけが大きそう(ハイリターン)」とポジティブな回答をした人は18.0%しかいなかった。
ジャックスでは、外貨預金で資金運用をしており、出張や旅行などで海外へ行く機会が多い人に便利な多通貨プリペイドカード「Visa TravelMoney “Gonna”」を発行している(以下Gonna)。Gonnaは1枚のカードに5通貨(円、米ドル、ユーロ、オーストラリアドル、英ポンド)をチャージできるプリペイドカード。Webで事前に通貨をチャージしておくことにより、海外へ出かけたときにVisa、PlusのロゴマークがついたATMで現地通貨を引き出すことができる。
ポイントは自分の好きなタイミングでチャージができること。クレジットカードや銀行カードで海外のATMから現金をおろした場合はそのタイミングの為替レートが適用されるが、Gonnaであれば為替相場を見ながら有利なタイミングで通貨をチャージできる。また、チャージした金額内でしか利用できないので、使いすぎの心配がなく、紛失のリスクや現金をたくさん持ち歩く不安を軽減できる。
Gonnaを利用するには、シティバンクのマルチマネー口座、円預金口座の両方を持っていることが必要。カード発行手数料は1050円、年会費2100円。このほか利用時には、入金手数料4%、ATM引き出し手数料200円がかかる。
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