元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。アイティメディアのONETOPIでは「ディズニー」や「博物館/美術館」などのキュレーターをこなしつつ、自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め日々試行錯誤中。
この連載のタイトルは「半径300メートルのIT」です。身近なところで起きている事象で、何かためになるお話ができればと日々テーマを探していますが、SNSでの距離はどう感じていますか? はたしてその相手は半径5メートルにいるのか、それとも存在すらしないのか……。そんな「事件」が起きています。
ここ最近、Facebookで、まるでモデルのような女性からの友達申請が増えていませんか? Facebookのタイムラインを見ると、日々、華やかな友達申請があふれているようです。お察しのとおり、これらはほぼ100%が「スパム友達申請」ともいえるもの。残念ながら、いまだその目的は分かりません。
これまでも「ニセの友達申請を複数人受け入れさせ、パスワードのリセットを試みることによりFacebookアカウントを乗っ取ること」が目的ではないかという推察が行われましたが、個人的には説得力に欠けると思っています。アカウントを乗っ取ることができたとして、金銭的な利益を上げにくいからです。もし私が攻撃者であった場合、そんな回りくどい方法はとりません。
いまだに続くスパム友達申請が何を目的としているのかはともかく、その手法の「はやりすたり」は見えています。当初このスパムが話題になったときは、友人と同姓同名のユーザーが多かったことを思い出します。写真がなく、微妙に文字が間違っている同姓同名なので、ほとんどの人がおかしいと思ったでしょう。
いまではモデルの写真を盗用し、勝手なプロフィールを捏造した非実在美女から、それっぽいメッセージとともにやってくるようです。周りの人にも同じような申請が届いているようなら、自分のところに来たものもスパムである可能性が高い、と判断できるはずです。
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