音楽制作業に従事しインディレーベルを主宰する傍ら、IT系のライターもこなす。街歩き用iPhoneアプリ「東京今昔散歩」「スカイツリー今昔散歩」のプロデューサー。また、ヴィンテージ鍵盤楽器アプリ「Super Manetron」「Pocket Organ C3B3」の開発者でもある。近著に『コストをかけずにお客さまがドンドン集まる! LINE@でお店をPRする方法』(中経出版)がある。
東京・杉並区にある阿佐ヶ谷にアニメをテーマとした商店街が2014年3月29日にオープンする。その名も「阿佐ヶ谷アニメストリート」。JR中央線の阿佐ヶ谷駅から高円寺方面に4分ほど歩いた高架下スペースを利用し、約120メートルの区間に16(入居が確定しているのは15)の店が入る。
アニメに関連した店が中心になる予定だが、グッズ販売だけでなく、イベントや体験にも力を入れる。例えば、アイドルのライブ配信やリアルタイムモーションキャプチャを導入したライブ、3Dのバーチャルリアリティが体験できる「Oculus Rift」による宇宙遊泳体験、3Dプリンタを使ったアイドルフィギュアの出力サービスなど。
アニメファンでなくても、かなり興味をそそられる。いったい誰がどんな目的で阿佐ヶ谷の高架下にこのような商店街を企画したのか、その理由を探ってきた。
そもそも、なぜ阿佐ヶ谷にアニメをテーマにした商店街を作るのだろうか。商店会長に就任したデジタルメディア研究所所長の橘川幸夫氏は、テーマを明確に打ち出した特徴ある商店街を作りたかったという。「杉並区にはアニメの制作会社が拠点を構えており、アニメとの関わりが深い。ここを秋葉原や中野に負けないアニメの聖地にしたい」と強調する。
ただし、「単にアニメ関連グッズを販売する物販系オンリーの商店街にするつもりはなかった」というのは、総合プロデューサーでありテナント出店者でもある作戦本部株式会社の鴨志田由貴氏だ。物販に終始すると「ミニ秋葉原」「ミニ中野」になるだけ。
阿佐ヶ谷アニメストリート独自の魅力を打ち出すにはどうしたらいいか。鴨志田氏は、「物を売るより『体験』を大切にしたい。その方がリピートを期待できる」と力強く答える。
ショップ名 | 主なサービス内容 |
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GoFa LABO | J-POPカルチャ専門ギャラリー「gofa」とキャラクターカフェのコラボ |
Game Life 阿佐ヶ谷 | アニメとゲームに関連したイベントや限定グッズ販売 |
Copin | 男装コスプレ用の専門ブランド。女性客がターゲット |
あにめ座バロックカフェ | アニメ上映の会員制ファンクラブ。アニメ視聴に特化したサウンドチェア |
SHIROBACO | アニメ制作会社サテライトが全面プロデュース「未来の声優」が店員のカフェ |
総合学園ヒューマンアカデミー 阿佐ヶ谷アニメストリート校(DEGIBACO) | アニメ・CG業界で即戦力となる人材の育成を目指したアニメ専門校 |
タピオカドリンク&ハコスタギャラリー | コスプレスタジオがプロデュースするドリンクスタンド&ギャラリー |
COSMENIA | コスプレ、ウィッグの販売、レンタル。手ぶらで本格的なコスプレ体験! |
Pikatto Anime | 原画作家の描き下ろしたイラストなどグッズ販売 |
阿佐ヶ谷駐屯地 | ガチャガチャと人間ガチャガチャ3Dプリンタ出力サービス |
Game Life OUTPUT | アイドルライブのニコニコ動画や有名著者による教育番組のネット配信 |
マイクロミュージアム・カフェ | アニメ×サイエンス! アニメで科学の魅力にふれる実験ラボ&&カフェ |
あげ焼きパン 象の耳 | 阿佐ヶ谷店限定のアニメパン。サクサクもちもち新食感あげ焼きパン |
Crystal Moon 〜シリウスの月〜 | フィギュア造形作家によるハンドメイドジュエリーの制作販売 |
阿佐ヶ谷 MADHOUSE | アニメ制作会社のMADHOUSEによる限定グッズ販売とオリジナル展示 |
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