1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
先週末、「全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会」なるカジノ反対運動の決起集会があったので、ちょっとのぞかせていただいた。
近く発売される『週刊ダイヤモンド』でカジノについて書かせてもらっているということもあったが、なによりも反対派のみなさんがどんな戦略を打ち出していくのかということに、個人的にも大変興味があったからである。
前々回のコラムでも触れたが、今のIR(カジノを含む統合リゾート)議論は推進派のやりたい放題という状況がある(関連記事)。
まだ法案も通ってない状況なのに、「お台場や沖縄にIRができるぞ」なんて噂話をせっせっと流して“既成事実化”にいそしんでいる。そういう涙ぐましい努力の甲斐あって、「東京オリンピックもあるし、観光誘致のためにはいいんじゃね」というムードすら漂い始めた。
そんな圧倒的不利な状況下で、いろいろな意味での「市民」、どういうカウンターパンチを繰り出してくるのか。それとも、パンチを出したものの豪快に空振りしてしまうのか。ヤジ馬的好奇心を抱きつつ集会に足を踏み入れると、予想していた以上の盛り上がりをみせていた。
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