本命は何? リクルートが“未来レストラン“で示した「スマホの次」ウエアラブルとビッグデータ(2/4 ページ)

» 2014年04月15日 17時52分 公開
[岩城俊介,Business Media 誠]

違和感なく「入力させる」工夫に、新しい技術を有効に活用

米谷氏 リクルートは現在、当然ですがスマートデバイス向けサービスにすごく力を入れています。ただ、2年後、3年後はどうでしょう。主流はスマートデバイスではない何かに変わっていることでしょう。では何に変わるのか。われわれはその1つとして「ウエアラブル」に可能性があると考えました。

photo ウエアラブルデバイスの一例 左からスマートグラス、スマートウオッチ、リストバンド形デバイス

 ウエアラブルデバイスはキーボードがありません。スマートデバイスのような大きな画面や、手(タッチ)で操作できるユーザーインタフェースも基本は乏しいものと想定されます。つまり、入力の方法と、情報を機器にフィードバックするやり方は今まで通りでは通用しないことがあります。この2つの課題をどうするかを実証するのが今回イベントの趣旨です。

── 確かに「未来のレストランの場合」として具体的に例を示してくれると、現時点で実用性があるかは別にして、ユーザーへ分かりやすく伝わりますね。

米谷氏 レストランのファンクションは意外にたくさんあります。今回の展示イベントでは、誘致、注文、決済のカテゴリ別に計5つのシーンでどう新しい提案ができるかをテーマにしました。

photo タブレットで操作するタッチ操作対応電子メニューの新たな仕組み。席に置かれたiPad画面のメニューより、注文したい料理をひょいとスワイプ操作(選んで画面の外へ投げ込むような操作)すると注文が完了する
photo 自身が注文した料理は、店内の大型ディスプレイ(写真ではプロジェクター投射された画面)に表示され、「料理がいつ出てくるか」を視認できる。病院や銀行などの順番待ち掲示板と役割は同じで、さりとてすごい技術ではないが、ゲーム性を持たせることで「客を楽しませる」要素と工夫を加えた。つまり顧客満足度を高められる新しい手段であるのがキモだ

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