本命は何? リクルートが“未来レストラン“で示した「スマホの次」ウエアラブルとビッグデータ(4/4 ページ)

» 2014年04月15日 17時52分 公開
[岩城俊介,Business Media 誠]
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ウエアラブル、本命は「スマートウオッチ」

米谷氏 もう1つ、私としてはメガネ型のスマートグラスもいいですが、本命は「スマートウオッチ」だと思っています。広義としてリストバンド形デバイスも含みます。

photo スマートウオッチの一例 写真はソニー「SmartWatch 2 SW2」

── それはなぜですか。

米谷氏 手首は腕時計という前例があるためです。この場所(手首)はたいてい空いています。ウオッチでなくとも、リストバンド型機器でもよいですね(記事参照)。極めて自然に、日常的に装着したままでよい現時点最適な場所なのではないでしょうか。スマートグラスは話題性も見た目も先進的ですが、スマートグラスは(メガネの延長とはいえ)すぐにはなじめず、新デバイスを受け入れるため“人間が適応するよう努力”をしなければなりません。1日中付けているのが当たり前になるには、超えなければいけない何かがまだ多いと思います。

── スマートグラスは、確かに何らかの不自然さをどう解決するのかが課題ですね。時間が解決するかもしれず、ともあれ先進的な人ならばよいと思いますが、例えば──私らの親世代が普通に付けるようになるかと想像すると確かに疑問です。

米谷氏 でも、腕時計の場所であればいかがでしょう。今、一番が気にしているのはバッテリー動作時間。数時間で切れてしまっては仕方ありませんよね。これらは製造メーカーさんの工夫と技術革新などによって解決できると思っています。

 もう1つは入力方法です。アップルのSiriやGoogle音声認識などの技術はすでに実用レベルまで来ていますが、現時点、外で「今日は何時から何時までデート」などと言うのはちょっと恥ずかしくないですか。このため、スマートウオッチは「スマホの機能の一部として併用」するのが近未来のありえる姿ではないかと思います。

── ともあれリクルートとしてはハードウェアを作るというより、「キー技術をどう生かしてサービスに仕立てるか」がキモなのですね。

米谷氏 はい。デバイスの個体そのものは各メーカーさんがいろいろ開発すると思いますので、正直なんでもいいのです(笑)。

 これらをどう料理して「新しいデバイスにいかに早く適応するか」。そして、「新しいデバイスならではのサービスをきちんとつくれるか」。この2つを軸に、今後も「未来ナントカ」のサービスを具現化していきます。

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