父: しぶしぶではありつつも、マジトークをやってみてどう思った?なにか変化はあった?
娘: うーん……何かが劇的に変わったってことはないね。
父: そうだね、今もお父さんはキモいんでしょ?
娘: あいかわらずキモいよ。
父: じゃあ、マジトークをやる前とやった後では、なにも変わっていない?
娘: そうでもないんだよ、何ていうのかな……心の余裕ができたのが一番の変化。
父: ほほう、どういうこと?
娘: 以前は、あたしもお父さんも、自分のことで一杯一杯だった気がするの。「ねえねえ、サオリターン」、「話しかけないで!触れないで!」、「こっち向いてよぉー」、「きめぇぇぇ」、「ねえってば〜」、「まじうぜぇぇぇ」、「父親に向かってその言葉遣いはなんだぁぁ」、「逆ギレかよぉぉ」、みたいなやりとりばっかりだったでしょ?
父: ま、まぁ……否定はしない(笑)。
娘: でも、マジトークをした今なら、どんなことでもお父さんと話せるって思えるよ。
父: それはお父さんもなんだ。肩の力を抜いてしゃべることが、できるようになったよね。
娘: だって、死とか生きる意味とかを真剣に話したんだもん(参照記事)。このこと比べたら、それ以外のことなんて、たいしたことはないよ。
娘: これは、お父さんだけじゃなくて、世の中のパパさんたちに言いたいんだけどさ。
父: なになに?
娘: 娘って、自分が父に無条件に愛されているってこと、よーく知ってるんだ。それを利用してくる子もいるから気をつけた方がいいよ。
父: 甘えて、お金を出させるとか、そういうこと?
娘: そう。「あれ買って」っておねだりしたり、「これくらい大目に見てよ」とか。ちょっと甘えれば、父親はデレデレになるんだよ。「娘が話しかけてくれた!」、「俺は頼りにされている!」って舞い上がっちゃダメだよ、逆に娘から急に構ってくるようになったら、ちょっと注意した方がいい。
父: なぜそれをお父さんに言うんだ? 黙っておけば、お父さんからお金を巻き上げられたものを、タネ明かししちゃったじゃないか。
娘: だって、そんなことしたって、あたしのためにならないでしょ。甘えれば欲しいものが手に入るのは、家族同士だから通用するんだよ。そんなことをしたまま社会人になったら苦労するから、本人のためにならないんだよ。
父: 優等生っぽい発言で、面白くない……。
娘: 面白いかどうかの問題じゃないでしょ(笑)。父親は、娘に嫌われることを怖がっちゃダメ。
父: 嫌われてしまうと、この世の終わりかのように悲しむお父さんだっているかもだぞ。
娘: 嫌われるっていっても、一瞬だよ。1週間もしたら、何に腹を立てていたかも覚えていない。親子関係がそんなので壊れることはないんだから、父は娘の機嫌をいちいち気にしなくていいの。厳しくなれないと、娘から下に見られちゃうよ。
父: 覚えておくよ。ありがとう(笑)。
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