「iBeacon」対応サービス、地域活性プロジェクトにも 淡路島・洲本市のPRに活用iBeacon×業務導入

» 2014年05月08日 13時50分 公開
[Business Media 誠]

 iPhoneで利用できる「iBeacon」機能を用いたプッシュ型通知サービスが普及の兆しを見せている。

 iBeaconソリューションを開発するエンプライズは5月8日、地域活性化プロジェクトを企画するリバイバルデザインと共同で、「iBeacon」機能を使用した淡路島・兵庫県洲本市の地域活性化プロジェクトを開始。同時にスマートフォンアプリ「淡路島のびのび〜こん」の提供を始めた。

photo 淡路島・洲本市の地域活性化施策に「iBeacon」機能を使って観光向けサービスを展開する

 iBeaconは、近接無線通信技術であるBluetooth Low Energyを用いたiPhone/iPadに備わる機能。iOS 7以降のiPhone、iPadなどで利用できる。機能名は異なるが導入ソリューションの対応によりBluetooth Low Energyを備えたAndroidスマートデバイスの一部でも使え、同じ近距離無線技術であるNECに対してiPhone利用者を含めて訴求できる対応デバイスの多さを特長とする。

 同社システムは、Beaconを活用した屋内ナビゲーションシステムの実装を特徴の1つに据える。現在地の位置情報を正確に取得してリアルタイムでルート案内する機能、消費者のヒートマップを使った回遊ログの採取などが行える。

 洲本市の各地に置いたビーコン電波をスマートフォンで受信するとクーポンを自動配布。パラセーリングの無料体験チケット、入浴料割引クーポン、ドリンク無料クーポンなどが得られる。洲本市で行う宝探し回遊ツアーとして、観光客に対するリクリエーションサービスの1つとすることで、旅の満足度を向上させるとともに地域の活性化を図るのが狙いだ。

 同社らは今後、洲本市以外にも淡路島全体にiBeaconを設置サービス範囲を広める、さらなる島の活性化活動を推進する計画。

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